プライスウォーターハウスクーパース社(PwC)の戦略部門を担うストラテジー・アンド(Strategy&)社は、研究開発費投資額割合の高い企業のランキングを公表しました。 このランキングで首位に立ったのはアマゾンで(161億ドル)、アルファベット(139億ドル)、インテル(127億ドル)がそれに続き、米国のテクノロジー企業が上位を独占しています。
スイス企業ではロシュ(Roche)とノバルティス(Novartis)の2社が国際的にも素晴らしい成果を示しています。 114億ドルを投じたロシュは世界7位、96億ドルを投じたノバルティスは世界10位に入りました。スイス企業として3番目に続くのはネスレで、世界ランキングでは80位です。製薬関連会社では、上記2社の他に、メルク(Merck、101億ドル / 8位)、ジョンソン・アンド・ジョンソン(Johnson & Johnson、91億ドル / 12位)、ファイザー(Pfizer、79億ドル / 14位)などの米国企業と並んで、さらに他の3社がトップ15にランクインしています。
Strategy&社は、国際的な動向として、来年の統計では製薬関連企業がテクノロジー企業の投資額を超えると予測しています。 「ヘルスケア関連部門の研究開発費は来年以降に最大値に躍り出ると考えられます。 既にこの1年以内に、ヘルスケア関連部門の研究開発費は5.9%も伸びています。 これは2018年の研究開発費投資において、スイス企業にとっては追い風となるでしょう」と、Strategy&スイス支社長のAlex Koster氏は、プレスリリースでコメントしています。
ロシュとノバルティスは本年の研究開発の集中度を高めており、それは総売上高に占める研究開発費の割合から測ることができます。ロシュはこの数値を19.9%から21.9%に引き上げ、同様にノバルティスも19.2%から19.4%に引き上げています。
スイスの製薬関連産業の詳細については、こちらのファクトシートをご覧ください。