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人材競争力に関する国際調査でスイスが第1位を獲得

スイスは人材の宝庫です。 INSEADが1月16日に公表した第4回GTCIで、スイスは世界の優秀な人材を獲得する能力で再び第1位となりました。 同項目の都市比較では、チューリッヒが46都市の中で第2位となっています。

スイスは有能な人材を「引きつける能力」「選別する能力」「育てる能力」「低い離職率」の4項目で最高評価を得ました。 シンガポール、英国、米国、スウェーデンを上回る結果です。

この調査結果は2017年のGlobal Talent Competitiveness Index (GTCI:人材競争力に関する国際調査)で判明したものです。同調査は世界屈指のビジネススクール、INSEADが実施しています。 Adecco Group、Human Capital Leadership Institute of Singapore(HCLI)と提携し、世界の優秀な人材を獲得する能力について118の国が調査されました。

成功の基盤となる強力な教育システム

スイスには経済のニーズに適合した卓越した教育システムがあり、それが首位獲得の主因となっています。 スイスの所得の高さは、イノベーションや企業家精神、共同パートナーシップを通じた成長の上に成り立っています。 また、これらの要素は国際的なチームをまとめる能力に優れた人材や熟練した技能を持つ人材をスイスに引きつけています。 スイスでは、有能な人材を簡単に見つけることができます。多くは複数の言語を話すことができ、モチベーションが高く、さらに忠実です。 大学の国際比較で、スイスの大学は常に上位にランクインしています。スイスの教育制度 は質の高い職業研修と大学教育という2本の柱から成り立っています。 この制度が、イノベーションや創造力を刺激することで、有能な人材を確保することが可能になっています。 有能な人材がスイスにとどまるもう一つの理由は、スイスの生活の質の高さ です。

テクノロジーを積極的に取り入れる スイス

ランキングによると、スイスの人材はテクノロジーに対して極めて積極的な姿勢を持っています。 スイスの雇用政策には柔軟性やイノベーション、流動性、起業家精神を重んじる思想が色濃く表れています。また、ステークホルダーは政財界に広い人脈を持っています。 報告書でも述べられているように、これらの条件が整っていなければ、デジタル化と自動化の波に乗ることはできません。 時代の変化に取り残されないためには、インダストリー4.0などが引き起こす急速な変化にうまく適応する必要があります。

世界の都市ランキングで第2位となったチューリッヒ

強固なエコシステムは人材競争力の向上に欠かせない要素ですが、それが最も顕著に表れるのは都市部です。 そのため、最新のGTCIでは国だけでなく、都市も調査の対象となりました。 比較対象となった46都市の中でチューリッヒは 第2位となりました。コペンハーゲンに僅差で首位の座を譲ったものの、ヘルシンキやサンフランシスコを退けての2位獲得です。

スイスのビジネス拠点としての魅力は、最新の事業展開ハンドブックでご確認ください。。

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