2025年11月4日

チューリッヒに自律型モビリティのハブを開設する、中国の検索エンジン大手、Baidu社は、自律型輸送サービスの「Apollo Go」をヨーロッパの道路に導入する計画を進めています。この計画を実現すべく、Baidu社は年内にスイスで試運転を開始する予定です。
中国のテクノロジーグループ、Baidu社は、自律型モビリティの欧州拠点としてチューリッヒを選びました。チューリッヒ州経済局局長であるカルメン・ウォーカー・シュペー氏は、発表において、2025年6月末に商業登記簿に登録された会社の設立を「イノベーション拠点にとって大きな前進」と表現しています。さらに彼女は、これが地域における人工知能およびデジタルモビリティソリューションの開発をさらに促進するとの確信を表明しています。またこれにより、同州は、「GoogleやOpenAIをはじめとする企業と共に、デジタル変革の拠点」としての地位を確立しようとしているとも述べています。
Baidu社は25年前に設立され、約4万人の従業員を擁しています。同社は中国で最も高い市場シェアを持つ検索エンジンを運営しています。さらに、Baidu社は、ロボットタクシーサービスであるApollo Goを中国の11都市で提供しています。現在、ドバイで100台の車両による試運転を実施しているとBaidu社は述べており、これらの車両は、2026年以降に乗客を乗せて運転を開始する予定です。
2025年5月14日にウォール・ストリート・ジャーナルにより明らかになり、その後Automotive News Europeを含む他のメディアでも報じられたように、Baidu社は、欧州およびトルコにおいて「Apollo Go」の試運転を行い、最終的にローンチする予定です。記事によると、同社はスイスポストサービスの子会社である、ポストオートと、スイスでロボットタクシーサービスを開始するための協議を進めているとのことです。Baidu社によると、スイスでの試運転は今年後半に開始される予定です。
ウォーカー・シュペー氏は発表の中で、チューリッヒ州がSBB (スイス連邦鉄道)および、シャフハウゼンに拠点を置くインテリジェント・モビリティ・ソリューションの開発テストの専門知識のネットワークであるSwiss Transit Labと共に、フルトタール渓谷地域で自律型運転のパイロット・プロジェクトを開始したことを明らかにしています。このプロジェクトでは、自動運転式車両を駅までのシャトルサービスとして活用し、地域の公共交通のさらなる発展に注力しています。