Success Stories

80年以上経った今も、私たちは世界で最初のスタートアップの1つであったことを忘れていません

2023年6月10日

HPEはシリコンバレーでスタートアップとして誕生しました。今ではエッジからクラウドまで、包括的なソリューションを顧客に提供する世界的なテクノロジーリーダーに成長しました。HPEのジュネーブオフィスは1968年に建設され、HPEの最初の海外オフィスの1つとなりました。 

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、スイスで非常に長い歴史を持っています。HPEのジュネーブオフィスは、1968年に同社のヨーロッパ初のオフィスの1つとして建設されました。そしてこの世界的なテックリーダーがスイスで見つけたのは、企業が安全な環境でデータを保護しながらイノベーション能力を高めることができる適切な環境でした。 

HPEスイスのグローバルデモ・カスタマーイノベーションセンターでディレクターを努めるFabienne Chevalier氏と、ビジネスイノベーション担当チーフを努めるAnthony Palmieri氏にインタビューを実施しました。  
 
スイスは、米国とシンガポールに次ぐ、HPEの世界3番目のIoTセンターです。なぜスイスを拠点に選んだのですか? 

Fabienne Chevalier氏:ヒューレット・パッカード・エンタープライズのジュネーブオフィスは、スイスのお客様やパートナーに重点を置いたHPEスイスチームと、グローバルまたは各地域で事業を展開するHPEインターナショナルチームの両方を擁しています。 ジュネーブのグローバルチームの一部であるカスタマーイノベーションセンターでは、ヨーロッパ各国からのお客様を招いた1~2日間の対面式のブリーフィング、または2~3時間のバーチャルブリーフィングを行っています。セッションでは、HPEの製品とソリューションを紹介します。歴史的に見ると、HPEはスイスで非常に長い歴史を持っています。例えば、私が今いるこのビルは1968年に建てられたもので、HPEのヨーロッパ初の海外オフィスの1つでした。ジュネーブのオフィスは空港からわずか15分の距離にあり、海外からのお客様が当社を訪れるのに非常に便利な場所にあります。 

 

 

 

ローザンヌのEPFLやチューリッヒのETHのような世界クラスの学術機関は優れた人材を輩出しており、民間部門と協力してイノベーションを促進しています。これもまた、スイスでの成功の重要な側面です。

スイスにおけるイノベーションの特徴を教えてください。また、イノベーションをさらに促進するにはどのような改善策がありますか? 

Anthony Palmieri氏:スイスは間違いなく、世界で最も革新的な国の1つです。これは、世界知的所有権機関のグローバル・イノベーション・インデックスをはじめ、いくつものランキングで明らかにされており、最新のレポートでもスイスが再び1位を獲得しました。活発な経済、政治的安定、有能な国際労働力が、スイスにおけるイノベーション成功の秘訣を説明するうえで欠かせない重要な要素です。スイスのイノベーションは、銀行、ヘルスケア、製薬、製造など、業界のパワフルな大手企業から生まれています。さらに、ローザンヌのEPFLやチューリッヒのETHなどの世界クラスの学術機関は優れた人材を輩出しており、民間部門と協力してイノベーションを促進しています。これもまた、スイスにおける大きな成功要因です。しかしながら、データ主権の世界において、データを安全に保ちながら共同でイノベーションを起こすということが課題の1つとして残っています。重要なのは、データを安全に保ちながらイノベーションを起こすことができる、明確なフレームワークを持つことです。そしてこれこそが、私たちがスイスで顧客と共に取り組んでいることであり、このデータ主権という課題を通して、安全な環境でデータを保護し、イノベーション能力を高められるよう顧客を支援しています。 

データ主権が重視される世界において、データの安全性を確保しながら共創(コ・イノベーション)を進めることは、依然として課題の一つです。

シリコンバレーでスタートアップとして誕生したHPEですが、グローバルなテクノロジーリーダーとして、初期段階にいるスタートアップとどう関わっていますか? 

Anthony Palmieri氏:Anthony Palmieri氏:1939年にビル・ヒューレットとデイブ・パッカードという 2人の友人が、ヒューレット・パッカードという会社を設立しました。彼らはシリコンバレーを生み出し、最初の大手テクノロジー企業を設立したことには気付いていませんでした。80年以上経った今でも、私たちは世界で最初のスタートアップの1つであったことを忘れていません。 私たちはスタートアップと積極的に提携し、顧客に革新的なソリューションを提供しています。当社の企業ベンチャー部門であるHPE Pathfinderと共に進めるスイス・スタートアッププログラムにおいては、ローカルからグローバルまで、スタートアップ企業やスケールアップ企業と日常的に連携を図り、事業提携からターゲット型の投資に至るまで、さまざまな案件を取り扱っています。現地では、スイスの学術機関と提携して、AIやIoTの分野で最も優れたスタートアップ企業を見つけ出しています。そして、これらの企業のほか、F10などの民間セクターのインキュベーター、銀行業界のSIXグループなどとも協力体制を築いています。ゼロデフォルトの製造から、店舗での「フィジタル」な顧客エクスペリエンスの再構築、さらにはエンタープライズのブロックチェーンの実現まで、私たちはスタートアップ企業と真のパートナーシップを結んでいます。 

HPEのショールームでは、スイスやその他のヨーロッパ諸国の製造企業を歓迎していますが、顧客が一般的に、どのような課題に直面しているのか教えてください。 

Fabienne Chevalier氏:会話はプロジェクトの成熟度によって異なります。初期の段階では、顧客にインスピレーションを与え、より多くの「気づき」を生むディスカッションを行います。あるいは、プロジェクトが成熟してくると、専用のソリューションについて深くディスカッションする場合もあります。こうした対話のなかで、共通する課題が見えることがあります。エッジの課題は、生成されるデータの種類とソースが複雑化することで生じます。クラウド側では、データに近い場所に置いておくため、または待ち時間や依存性、コンプライアンス規制などの理由から、クラウド外で多数のアプリが実行されています。そのため、企業は2つの異なるモデルを運用しています。 1つはクラウド型、もう1つはオンプレミス型です。 両方を維持するには、膨大なコストがかかります。企業は大量のデータを生成して収集しているものの、それらのデータを集約してタイムリーなインサイトやアクションを生み出しているわけではありません。すべてが「サービスとしての」に移行しており、顧客はITを「サービスとして」利用したいと考えています。すべての会話におけるもう1つのトレンドが、セキュリティに関するものです。これは、エッジからクラウドに安全に接続する方法について考える際の重要なトピックとなります。 

ゼロ・デフォルト製造から、店舗における「フィジタル(phygital)」な顧客体験の再創造、さらにはエンタープライズ向けブロックチェーンの実現支援に至るまで、私たちはスタートアップと本気で、そして社会に良いインパクトをもたらすために協業します。

先進的な製造やIoTの分野では、どのような新しいトレンドが見られますか? 

Fabienne Chevalier氏:HPEのEdge-to-Cloud戦略は、製造分野の顧客の共感を生んでいます。エッジは、データが生成される場所にコンピューティング機能をもたらします。人工知能は、より多くの自動化と予測機能をもたらすための対話の重要な要素でもあります。私たちは、ビジネスの継続性を確保するスマートな自律運用について多くの会話を交わしています。状態監視や処方的メンテナンスの機能は、その具体例です。ここジュネーブにあるショールームでは、イノベーションについて話すだけでなく、実際にデモを行うこともできます。 

Anthony Palmieri氏:私たちは、Manufacturing4.0の変革を具体的に支援しています。その実例の一つが品質保証です。従来ほとんどの企業は、人間とアイコンタクトで品質を分析する昔ながらの方法に縛られてきました。そしてこれにより、品質の面でいくつかの問題が生じる可能性があります。私たちが行っているのは、製造にテクノロジーを取り入れることです。その仕組みとして、基本的にはIoTの機能を使用しています。例えば、IoTカメラでデータ画像を取り込み、エッジサーバーに送り込むと、機械学習アルゴリズムによって製品の品質や問題の有無が即座に見つかります。その後すぐに問題を修正し、製品の品質を改善することができるので、製品の品質を大幅に向上することができます。このような方法をとることで、顧客満足度を挙げると同時に、コストを大幅に削減できます。 
 
【これは、下記インタビュー動画の書き起こしです】 
  
Fabienne Chevalier氏について 
スイスを拠点とするHPEジュネーブ・カスタマーイノベーションセンターおよびグローバルデモのディレクターを務める。彼女の組織は、顧客やパートナーを対象とした、経営幹部向けブリーフィングの企画、運営、進行を行い、ソリューションの開発や、製品およびテクノロジーに関するセッションの開催に携わる。また彼女のチームは、HPEのポートフォリオとパートナーソリューションを活用した革新的なユースケースの実演も導入している。これらのユースケースは、ブリーフィングにおいて活用されており、HPE Demo Portalにて公開中。 

Anthony Palmieri氏について 
スイスを拠点とするHPEビジネスイノベーション担当チーフであり、スイスの機関に対してHPE Innovationの代表を務める。HPEの顧客向けに、ヘルスケア、金融、製造、小売、スマートシティなどの特定の業界におけるビジネス価値の創出に注力している。スイスのスタートアッププログラムのリーダーである彼の目標は、ビジネスイノベーション分野の取り組みに最適なスタートアップ企業をチームと共に見つけることである。HPEのテクノロジーとサービスに関する専門知識を活用しながら、HPEの顧客向けにパッケージ化され、適応されたビジネス成果志向のソリューションの構築に取り組んでいる。 


 

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