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ゴッタルドベーストンネルがティチーノ州をより身近な存在に

ゴッタルドベーストンネルの開通により、ティチーノ州は大きな恩恵を享受しています。調査によると、トンネル開通以前に比べ、州内の建設関連プロジェクトが増加していることがわかりました。開通に合わせて鉄道の駅や公共交通機関は拡充し、近代化が進んでいます。

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©TILO

 政府およびティチーノ州とウーリ州は、長期観察プロジェクトであるMonitoring Gotthard Achseを利用し、2016年に開通したゴッタルドベーストンネルと今後開通が予定されているチェネリベーストンネルが地域にもたらす効果を観察しており、最初の調査は既に同トンネル開通15年前から実施されています。

調査結果によると、ティチーノ州では既にトンネル開通以前から好景気の兆候が見受けられました。ロカルノやベリンツォーナにおける2015年以前の建設関連プロジェクトは人口よりも増加しています。この統計は開通に向けたトンネル拡張作業に起因するものであると政府のプレスリリースで説明されています。

同調査によると、トンネル開通による見た目にも明らかな経済効果は、ティチーノ州内の鉄道駅に施された改装に表れているとされています。また、2004年から地域の交通ネットワークとして統合されたティチーノ地方鉄道 (TILO)の乗車率も、他路線にまたがることで30-70%の増加が見受けられました。

2020年末には、TILOの主要経路としてチェネリベーストンネルの利用が予定されており、ティチーノ州と他都市を結ぶ移動時間の大幅な短縮が期待されています。

「スイス政府、ティチーノ州、ウーリ州は、ゴッタルドベーストンネル開通以前の良好な発展は、アルプスを通過して人と貨物の輸送としての健全な基礎となり、2本のトンネルが開通後には、より持続可能な交通手段として発展することでしょう。」と、まとめられています。

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