Acronis Internationa GmbHは、2003年にシンガポールで設立され、その5年後に現在の本社機能をスイスへ移設しました。この15年間でサイバーセキュリティ分野を代表する企業に成長し、グーグル社やマイクロソフト社などともに事業を展開しています。同社は、シャフハウゼン州の本社設立15周年を祝うとともに、更なる事業展開計画を発表しました。
シャフハウゼン州議員のCornelia Stamm Hurter氏は、同州内に立地するアクロニス社が、この立地への信頼により本社規模拡大を予定しており、この拡大によりアッパー・ライン地域の雇用が増加すると発表しました。「アクロニス社が、過去10年間を経てシャフハウゼン州に対し信頼感を得たことを喜ばしく感じ、今後の更なる発展を願っています。」
アクロニス社はさらに、今後10年間で1千万ユーロを投じ、スイスで民間企業が運営する大学やテクノパークを備えた「シンギュラリテイ・シティ」構想を計画しています。この計画では、大学はAI、ブロックチェーン技術、量子コンピューティングなど業界主導型研究とソフトウェア開発に取り組み、テクノパークは既存の企業やスタートアップに研究開発の場を提供を予定しています。
シャフハウゼン州の経済開発局の主席担当官を務めるChristoph Schärrer氏は、「アクロニス社によるシャフハウゼン州内での事業拡大計画を歓迎しています。このシンギュラリティ・シティ構想は、未来の新技術応用における研究と産業の接点として、シャフハウゼン州の認知を確立させる我々の活動を立証する存在となるでしょう。」