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ビール/ビエンヌのイノベーション拠点 FABLAB

2017年9月に開業したベルン州・ビール/ビエンヌのFABLABは、個人、中小企業、スタートアップ企業にとって特有の設備が整ったイノベーション拠点です。同施設では独自プロジェクトの試作品の作成や、小規模な製造ラインの設置はもちろん、入居者同士のアイデア交換などの場所としても幅広く利用されています。

3Dプリンターで製造された車輛
ベルン州・ビール/ビエンヌのイノベーションパーク内に立地するFABLABは2017年9月に世界記録を更新しました。

施設名称の「FABLAB」は「fabrication laboratories」から成り、最新の製造設備を使用して独自のアイデアの試作品を製造したい人なら誰でも利用が可能です。試作品の開発や小規模な製造ラインを専門的な水準への導入など、FABLAB ビール/ビエンヌは、研究開発施設に300㎡、ワークシェアリングスペースに300㎡が用意され、同様の施設ではスイス最大規模です。

設備充実度を誇るイノベーションパーク

「10種類の3Dプリンター、各種3Dスキャン、レーザーカッター、ワークシェアリングスペース、イベント用スペースなど、FABLABの施設充実度は群を抜いています。製品を3Dプリンター用のデジタルデータへの変換専用のキャビンも用意しています。人間だって3D印刷が可能ですよ。」と、FABLABが立地するスイス・イノベーションパーク・ビール/ビエンヌ(SIP BB)のCEO、Felix Kunz氏は説明します。更に、FABLABの顧客は電気系および機械系のワークショップに参加が可能です。一般開放されている設備のほか、ベルン大学のARTORG Center for Biomedical Engineering ResearchがFABLABに3Dプリンターによる動脈瘤モデルの作成を委託するなど、専門性の高い機器による法人顧客サービスも提供しています。FABLABで作成されたモデルは、Bern Inselspitalの外科医たちにより、特に難しい症例などの際に等身大のモデルでのシミュレーション用として利用されています。

開業に華を添えた世界記録

2017年9月の開業は、ギネス世界記録更新によって華が添えられました。昼夜問わず数週間におよんだ3Dプリンターの稼働により、FABLABの研究チームは3Dプリンターによる世界最長の電車車両製造に成功しました。伝説的なゴッタルドCE6/8機関車が、重厚感溢れる55台の車両を引き、それまでのフランス製車両による記録を14台上回り、世界最長を記録しました。ギネス世界記録の規定では、全ての車両が個別に3Dプリンターのみで製造され、1台の機関車とワゴン車両による構成で10メートルの移動が条件であり、FABLABチームのモデル列車は見事にその条件を満たし、記録を更新しました。3Dプリンターによるワゴン車両の製造は、1台に少なくとも15時間を要しました。

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