スマートフォンの先駆けともいえるソフトウェアを手掛けたBlackBerry Limited.(本社:カナダ・オンタリオ州)が、医療データの保存・共有プラットフォームを開発し、技術革新が目覚ましい医療業界への参入に取り組んでいます。ブラックベリー社発表のプレスリリースによると、このプラットフォームを利用することで、患者や研究所、バイオメトリクスなどによって入力された医療データを匿名化して蓄積したうえで、研究者との共有が可能となります。
医療データは、ルツェルン州・ロートに拠点を構えるスタートアップ企業ONEBIO社(本社:スイス・ルツェルン州)が提供するブロックチェーンのデジタル台帳技術で実現する高度なセキュリティ環境で取り扱われます。ONEBIO社は既にブロックチェーン技術で個人と製薬企業、血液バンク、保険会社などが安全に情報共有できるシステムを提供しています。
ブラックベリー社は、新しく開発されたプラットフォームをGlobal Commission to End the Diagnostic Odyssey for Children with a Rare Diseaseで試運用し、ブロックチェーン技術を用いて診断までの時間短縮を図ります。Global Commission to End the Diagnostic Odyssey for Children with a Rare Diseaseは、希少疾患に特化した大手製薬企業シャイアー社(本社:アイルランド・ダブリン)が共同顧問として活動している団体です。