世界120の大学近郊都市を調査するQS Best Student Cities Rankingの2019年版が発表され、チューリヒが世界第8位を獲得しました。同ランキングは、高等教育を専門とするQuacquarelli Symonds (QS)社(本社:英国・ロンドン)が学生を対象に実施したアンケートの結果によるものです。
QSのプレスリリースによると、チューリヒに立地するスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH)とチューリヒ大学(UZH)は、共に国際ランキングで高い評価であったとされています。同じくQSによる大学調査「World University Ranking」では、ETHが世界6位、UZHが世界76位にランクインしています。
優れた大学は、多くの企業にとっても魅力的な存在です。評価項目のひとつである「卒業後の就職部門」で、チューリヒは特に高い評価を得ており、第5位の結果でした。また、高い生活の質や身近な自然環境などが学生を魅了し、「将来的に在住を希望する都市」としての評価では第4位を獲得しています。物価が高いことで知られているチューリヒですが、安い学費によって、総費用は英国、オーストラリア、米国などの多くの都市より低く抑えられるとされています。
2019年版ランキングでは、ロンドンが首位を飾り、チューリヒ以外には東京、メルボルン(オーストラリア)、ミュンヘン(ドイツ)、ベルリン(ドイツ)、モントリオール(カナダ)、パリ(フランス)、シドニー(オーストラリア)、ソウル(韓国)が上位10都市に選ばれています。