産業衛生分野の汚染対策を専門とするフランス企業Laboratoire Icare(本社:フランス・サン=ボージール)が、スイス子会社を設立しました。設立時にはスイス・フランス語圏の経済開発局グレーター・ジュネーブ・ベルン・エリア(GGBa)が支援を提供しています。ユネスコ世界遺産登録リストの地ラ・ショー=ド=フォンを拠点として選択した理由として、増加する地域顧客、米国の研究センター、マイクロメカニカル分野の中心地へ近づくことが挙げられています。
ヌーシャテル州の産業ノウハウを享受
Icare社が新設した子会社はヌーシャテル州のイノベーション・ハブとも呼ばれるMicrocityに立地し、同施設は中小企業やスタートアップのみならず、Haute École Arcの医療機器関連、マイクロ/ナノ・システム、表面工学などの研究開発活動拠点としても活用されています。毎日50人を超える学生、教授陣、職員が施設を訪れ、産業ノウハウ、イノベーション、研究プロジェクトが融合する場として活気づいています。
国際化を推進
Icare社は、主に製薬、獣医、医療機器業界の企業が汚染リスクを伴う加工を実施する際に介入し、製品分析、据付時適格性評価、カスタマイズ製品の製造やマーケティングなどのサービスを提供しています。同社は1995年フランス・クレルモン=フェランに設立された研究所から始まり、現在では160人の従業員を抱え、年商1,500万ユーロ(15%が輸出による)を超える企業に成長しています。ブラジルとスイスでの拠点設立の後、欧州内での事業拡大を見込んでいます。