FutureBrand社(本社:英国・ロンドン)が発表した最新の「FutureBrand Country Index 2019」で、スイスは、日本とノルウェーに次いで世界第3位の結果でした。上位5ヵ国にはさらにスウェーデンとフィンランドが入り、欧州国がそのブランド力の高さを誇っています。
スイスは、2014年に発表された前回のランキングでも世界第2位であり、上位を維持していますが、英国(19位)、オーストラリア(15位)、米国(12位)など、多くの国々でこの4年間における大幅な順位の変動がみられています。
FutureBrand社のニュースリリースによると、同ランキングは世界銀行加盟75ヶ国を対象に、「GDP」、「生活の質」、「ビジネス機会」、「安全性」などの様々な指標を用いて決定され、国のブランド力をどのように競争力向上に活用できるかという考察を提供しています。
生活の質と安定性
スイスは特に「生活の質」の項目で際立っており、ノルウェーに次いで2位でした。さらに、「安定性」と「信頼性」においても2位の評価を得ています。
全般的に、スイスは、政治的や経済的な影響力が大きいとされ、安全性は最も高いと評価されています。また赤十字社 や 国際連合などがスイスに拠点を設けていることなどから、「世界の審判員」としての役割を強調しています。
スイスの高級消費財
ビジネスの観点においては、スイスは「高品質品製造」で高い評価を得ており、高級品分野におけるスイスの専門性の高さの認識は高まっていることが見て取れます。2019年版ではスイスは「高級品」で最も知名度が高く、「金融」と「技術」がそれに続いています。