スイス・ヴォー州ローザンヌに立地するIMDが世界デジタル競争力ランキングを発表し、スイスは再び世界5位を獲得しました。同ランキングは、ビジネスや政府、そして、さらに広範囲の社会において、経済変革の主要な推進力としてデジタル技術を適用し探求する63ヶ国について、その能力と準備度合いを評価しています。
スイスは新技術習得が得意
ランキングは「知識」、「技術」、「将来への準備」の3大項目で評価されます。スイスは特に「知識」の分野で世界2位の高評価を得ました。「知識」とは、それぞれの国の新技術習得と、その技術をデジタルトランスフォーメーションに活用する能力を表します。
スイスの経済団体economiesuisseは、スイスが「知識」の分野で高評価を得ている理由として、スイスには世界中の優秀なエンジニアが集まり、国として研究開発への投資を惜しまず、多くの人々が科学技術関連の専門家としての職に従事していることを挙げています。
科学専門性の強さ
スイスは残りの2大項目である「技術」や「将来への準備」の分野でも世界10位の評価を得ています。「技術」の分野では、国ごとに新しいデジタルイノベーションを開発する能力を測定し、「将来への準備」 の分野では、各国の今後の発展に対する準備度合いを評価しています。
いくつかの副項目を詳細に分析すると、スイスは科学的経験が豊富なことが明らかであり、特にITの統合でも官民連携に強みがあることがわかります。
同ランキングでは米国が首位となり、シンガポール、スウェーデン、デンマークがそれに続いています。