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トランプ大統領がスイスのコロナウィルス検査薬を称賛

米国の規制当局が、バーゼルに拠点を構える製薬大手ロシュ社が開発したSARS-CoV2ウイルス検出する試験薬を認可しました。ロシュ社開発の試験薬の導入により、米国における今後の検査がより効率的に行われることになり、トランプ米国大統領はロシュ社に謝意を表明しました。

バーゼル州に立地するロシュ本社
バーゼル州に立地するロシュ本社 © Roche

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ロシュ社が開発したSARS-CoV2検出試験薬を緊急対応として認可しました。本コロナウイルス検査薬はCEマークが認められている市場で利用できることとなります。試験薬の詳細は、ロシュ社発表のプレスリリースで確認が可能です。

米国は、ロシュ社の検査薬の導入により、米国内におけるコロナウイルス感染検査件数の大幅な増加が見込めます。この試験薬の開発に、ドナルド・トランプ米国大統領は、「偉大な企業、ロシュ社の素晴らしい功績に感謝します」とコメントし、今後数日間で140万回、1ヶ月以内にはさらに500万回の検査が可能になると説明しています。大統領はロシュを称賛するとともに、サーモフィッシャーサイエンティフィック社にも感謝の意を表しています。

ロシュ社が開発したコロナウイルス検査を実施するにあたり、病院や研究所などは自動化されたcobas6800またはcobas8800システムを必要とします。ロシュ・ダイアグノスティックス社CEOのThomas Schinecker氏によると、これらのシステムは米国をはじめ世界各国で既に導入されており、「現在利用可能な包括的な検査機能により、このパンデミックに迅速かつ効果的に対処することができます。cobas6800 / 8800では、総数96件の検査を3時間以内で分析可能です。検査施設を増設することによりこの件数はさらに増加します」と、同社プレスリリースで説明しています。この検査システム利用したSARS-CoV2ウィルス検出は、3時間半以内に判明可能としています。

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