GEMコンソーシアム社(Global Entrepreneurship Monitor Consortium、本社:英国・ロンドン)が、新たにNational Entrepreneurship Context Index(NECI)を含む2020年版報告書を発表しました。この報告書では、国別に会社の設立や既存事業の発展の容易度を評価しています。スイスは同報告書の指標で世界第1位の評価を得ました。
大手企業によるスタートアップへの投資
プレスリリースによると、フリブール経営大学院教授兼ディレクターのRico Baldegger氏は、この優れた評価は、様々な要因のなかでも特に、スイス国内の州や都市が起業について適切なメディ報道を効果的に促進していることに起因しているとしています。また、多くの大手企業がスイスのスタートアップに投資しており、それが国内の起業活動の後押しとなっている事実を強調しています。
起業活動をサポートする多様性
Baldegger氏によると、スイスの文化的・言語的多様性の高さも起業活動に重要な役割を果たしています。4言語の母国語と広範にわたる研究者や企業のネットワークを持つスイスは、多様性において非常に有利な立場にあります。同報告書のランキングでは、スイスに続いてオランダ、カタール、中国、アラブ首長国連邦 (UAE)が上位に評価されています。日本は世界25位でした。