B. Braun Melsungen AG(本社:ドイツ・メルズンゲン)がルツェルン州ゼンパハゼンパハに構える拠点では、同社製品の消毒剤における研究開発と生産が行われています。ビー・ブラウン社発表のプレスリリースによると、同社は現在、この生産拠点での生産を倍増させる計画を進めています。新施設はN.I.C.O.(新感染対策組織)とされ、建設における最終的な投資額は約7,000万スイスフランを見込んでいます。ビー・ブラウン社によると、消毒剤の需要は近年増加していると説明しており、この状況は現在のコロナウイルス危機によって加速しています。
ビー・ブラウン・スイスCEOのRoman Kübler氏は、「ゼンパハは優れたインフラに加えて、業務に忠実で有能なスタッフが揃い、非常に成功している拠点です。スイスを拠点とすることに確固たる自信を持っています。」とコメントし、さらに「雇用側にとっても、高い教育水準や政治的安定性など、とても有利な条件の立地と言えます」と加え、短期的にも長期的にも、非常に有益と成り得る環境を提供していると強調しています。新施設の建設工事は本年夏に着工予定で、約2年で竣工の見込みです。
ビー・ブラウン社は、日本の栃木県にも生産拠点を構えており、世界で使用される麻酔針の35%を栃木拠点で生産するなど、世界の医療現場に物資を供給する重要なメーカーのひとつです。コロナウイルス危機の現在でも、「WE KEEP PRODUCING FOR YOU, PLEASE STAY HEALTHY, STAY HOME, INFECTION PREVENTION♥(私たちは生産を続けています。どうか、健康であるために家で過ごしてください。感染予防に協力を♥)」というメッセージを掲げて世界各地で生産を続けています。