2017年、CSL Behring(本社:米国・ペンシルバニア州)は、免疫グロブリン製品の高い需要に応えるため、スイス・ベルン州における生産拡大を決定しました。この新拠点設立プロジェクトは「Protinus project (ラテン語で ”前進” を意味する)」は3年後の現在、最終段階に入っています。CSLベーリング社はこの拡張に3億スイスフランを投資しており、ベルン州では約50人の新たな雇用を創出予定です。
わずか2年程前に着工したにも関わらず、先日、ベルン州当局の立ち会いのもと新施設の開業を記念した祝典 「COVID Oblige」 が開催されました。「プロティヌスの建設現場では、工期を守るために、特に今年のコロナウイルス感染拡大後には、信じられないほどの作業が行われました」と、CSLベーリング・ベルン拠点シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるMartinSchären氏はプレスリリースで述べています。同拠点で製造される新免疫グロブリン製剤は2021年春の承認が予定されています。
プロジェクトでは、同社の既存建物に地下3階建を含む高層ビルが増築されました。増築部分には免疫グロブリン製剤の生産と将来的に無菌充填ラインに必要となるスペースや、ロジスティックスやユーティリティのためのスペースも組み込まれています。この新拠点で免疫グロブリン製剤の製造能力を強化し、新たに9万人の患者への提供を見込んでいます。
Protinus ProjectとCSLベーリングがスイスでの製造を選択した詳細についてはビデオでご覧いただけます。