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ユニコーン企業が増え続けるクリプトバレー

2020年下半期、スイスとリヒテンシュタインにおけるブロックチェーン企業数は再び増加し、960社にのぼります。同時にユニコーン企業数もほぼ倍増し、11社となっています。

スイス・ツークを拠点とするDfinity社もクリプトバレーのユニコーン企業です。
スイス・ツークを拠点とするDfinity社もクリプトバレーのユニコーン企業で、その評価額は20億ドルともいわれています。 ©Dfinity

投資会社のCV VC (Crypto Valley Venture Capital)は、PwCスイスとinacta社と共同でクリプトバレーに拠点を構えるブロックチェーン企業を分析してリスト化した報告書を発表しました。スイス・ツーク州を基盤に発展したクリプトバレーは、現在ではスイス全土とリヒテンシュタインにおけるブロックチェーンクラスターを指しています。

同報告書によると、クリプトバレーのブロックチェーン企業数は2020年上半期の919社から960社に増加し、クラスター内でホットスポットともいえる10地域が特定されました。そのうち最大とされるホットスポットは、「クリプトバレーの中心」とも呼ばれるツーク州で、433社が拠点を設けている。その他のホットスポットは、チューリヒ州(178社)、ジュネーブ州(87社)、リヒテンシュタイン(83社)、ティチーノ州(49社)、ヌーシャテル州(26社)、ヴォー州(32社)、ルツェルン州(20社)、ベルン州(15社)、シュヴィーツ州(13社)となっている。これらの企業がもたらす雇用数は4,784人と、2020年上半期の4,780人から増加している。

クリプトバレーのブロックチェーン企業上位50社の評価総額は約2549億ドルと報じられています。これは2020年上半期当時375億ドルと比較して680%増という驚異的な数字です。

総評価額の大幅増加にはユニコーン企業(時価総額10億ドル以上のスタートアップ)数が11社に増加したことにも関係しています。現在クリプトバレーには、Ethereum (1572億ドル)、Cardano (406億ドル)、Polkadot (293億ドル)、Aave (39億ドル)、Cosmos (38億ドル)、Solana (33億ドル)、Tezos (26億ドル)、Dfinity (20億ドル)、Near (11億ドル)、Nexo (11億ドル)、Diem (10億ドル)の11社のユニコーン企業が拠点を構えています。

この急速な成長は、クリプトバレーがブロックチェーン・暗号通貨関連プロジェクトや企業にとって魅力的な環境を提供していることを裏付けています。報告書では規制枠組みのさらなる発展が、将来的に更に多くのブロックチェーン企業をクリプトバレーにもたらし続けると予測しています。

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