スイスの企業は世界で最も革新的な企業としての評価を得ています。 これは、米国・フィラデルフィアを拠点とする分析会社クラリベイト社が発表した「第10回 Top 100 グローバル・イノベーター」に基づくものです。 同ランキングにおいて、前回同様にABB社、ノバルティス社、ロシュ社のスイス企業3社がランキングに入っています。 また、今回はスイス・シャフハウゼン州に本社を構え、主に米国でビジネスを展開しているTE Connectivity社もランキング入りを果たしています。
ランキング創設当初からトップ100に選ばれているロシュ社
ロシュ社は、2012年にこのランキングが発表されて以来途絶えることなく「Top 100 グローバル・イノベーター」に選ばれています。 ノバルティス社も2015年から継続してランキングに入っており、スイス・バーゼル州に拠点を置く同2社のほか、製薬業界からトップ100社に選ばれているのは米国企業3社とドイツ企業1社のみです。 スイス・チューリヒ州に拠点を置くテクノロジーコンツェルンのABB社は、過去10年間のうち2020年と2021年を含む5年間でランキング入りを果たしています。
優れた結果を維持するスイス
国内企業3社が選ばれたスイスは、ドイツやフランスと同等の地位を確保し、中国は新たに4社がランクインを果たしています。 英国とカナダからは1社のみ、オランダからは2社が選ばれています。 企業数が多かった国として米国が42社、日本が29社という結果を残しています。産業別では、電子・コンピューター機器分野が21社と最も多く、次いで半導体分野の企業が12社となっています。
クラリべイト社は、企業の選定にあたり、特許の出願・取得件数や、それらの特許が他企業や組織に与える影響、さらに、イノベーションや商業化への投資などの観点を評価の基準にしています。