ニュース

世界大手食品原料メーカーADM社が、スイスに栄養研究ラボを新設

世界大手農産物加工・食品原料メーカーであるADM社が、スイス・ヴォー州ロールに新しい動物栄養研究所の開業を祝しました。

ヴォー州ロールのADM新設研究所では、動物の健康と福祉の向上を目指しながら、動物の能力を最適化するソリューションの開発を試みます。
ヴォー州ロールのADM新設研究所では、動物の健康と福祉の向上を目指しながら、動物の能力を最適化するソリューションの開発を試みます。

スイス・ヴォー州に立地するSwiss Food & Nutrition Valleyの中心に新設されたADM社(本社:米国イリノイ州シカゴ)の研究所は、世界各国におけるペットフード、水産養殖、家畜種の顧客ニーズを満たすため、科学的なアプローチで飼料添加物の開発を担います。持続可能性の追求や栄養と効率性によってもたらされる健康など、同社がグローバルに展開する動物栄養の研究中核にも携わる見込みです。

研究チームは革新的な製品の開発を加速し、持続可能性を前面に掲げて食品原料の主要課題に取り組む予定です。分子成分とその作用を特徴づける精密な方法を開発することで、飼料に含まれる製品の安定性とトレーサビリティを追求するなどが、その一例です。

「研究施設の開設は、我が社にとって非常に画期的な進展であり、イノベーションで知られるこの地域での活動は、我が社の能力向上を後押しするでしょう。新研究所は、現状で140人以上の研究者と技術者からなる我が社のグローバル研究開発ネットワークを補完し、顧客にイノベーションと科学に基づいた製品開発・提供することで、持続可能性への取り組みを加速させます。このロールの地で動物栄養事業を強化し、将来の栄養問題を解決に向けた取り組みの重要性を念頭に活動を続けます」と語るのは、動物栄養部門を代表するPierre-Christophe Duprat氏です。

持続可能な開発に貢献する地域

新設研究所は、ADM社の動物栄養事業の持続可能性追求を満たす新製品の開発に取り組みます。

栄養を通じた動物の健康改善も、新施設の重要な焦点のひとつです。なぜなら、顧客は成長促進剤としての抗生物質の使用を減らし、病気予防のための薬使用を制限することを期待しているからです。家畜の健康面と福祉面の向上を目指すことで動物の能力を最適化するソリューションを開発し、畜産農場における減薬を試みます。

生産効率をあげた需要の高まりに対応するために、研究所は家畜、養殖、ペットなどの動物栄養を最適化する様々な飼料添加物の開発を見込んでいます。また、腸の健康と成長パフォーマンスを向上させるブタ向けの次世代製品も開発も予定しています。

事業展開ハンドブック

事業拠点としてのスイスの優位点、スイスの投資環境、生産コスト、税制、インフラや新技術、ファイナンスや法務など、会社設立に必要な情報をまとめたハンドブック(全168ページ)を、ぜひご一読ください

リンク

共有する