スイス・ツーク州のベンチャーキャピタルCV VCが発行したCrypto Valley Top 50 Report 2021によると、クリプトバレーは「世界で最も成熟したブロックチェーンハブとしての地位」 として再認識されています。クリプトバレーのトップ50企業の評価額は、2021年末時点で6118億米ドルに上り、前年比464%増に相当する成長です。
CV VCは、「卓越した規制、企業と法律の能力、経験豊富なサービスプロバイダ、暗号通貨に理解を示す金融界、世界トップ10に入る2校の学術機関がクリプトバレーの目覚ましい成長を牽引し続けている」とプレスリリースでコメントを発表しています。
スイスとリヒテンシュタインの企業からなるクリプトバレー内のユニコーン企業数は、ほぼ倍増して14社となりました。そのうち3社が100億米ドル以上の価値があるデカコーン企業で、さらに1社が1000億米ドル以上の評価額を持つヘクトコーン企業とされています。なかでもツーク州は、現在1,128社のブロックチェーン企業が存在するクリプトバレーのほぼ半数となる528社を抱え、常にその中心的立地であり続けています。暗号通貨やブロックチェーン企業は当地で6,000人の雇用を創出し、さらに数千人以上が世界中からリモートでこれらの企業の活動を行っています。
CV VCのCEOで創業者のMathias Ruch氏は、「クリプトバレーは、”世界の対話と取引の方法を変える”ことを決意している。クリプトバレー内の14社のユニコーン企業が世界で活躍し、5000億米ドル以上の価値をもたらすスイスの産業の一部になることはとても喜ばしいこと」と述べています。
CV VCは、スイスのクリプトバレーは、暗号通貨危機でもその影響はそれほど大きくないと確信しています。クリプトバレーにおける企業活動は、暗号通貨のみでなく、グローバルな分散型プロジェクト向けブロックチェーンアプリケーションの開発によって推進されているからです。