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食品のセルロースコーティングで廃棄物削減を目指す

Lidl Switzerland社とスイス連邦材料試験研究所(Empa)は、有機原料から作られたセルロースフィルムで果物や野菜をコーティングするプロジェクトに取り組んでいます。これにより、生鮮食品の長期保存が可能となり、包装廃棄物の削減にもつながります。

新コーティングの開発に取り組むEMPA研究者とLidl Switzerland社Corporate Communications and CSR&Sustainabilityでディレクターを務めるCorina Milz氏。©obs/LIDL Switzerland
新コーティングの開発に取り組むEMPA研究者とLidl Switzerland社Corporate Communications and CSR&Sustainabilityでディレクターを務めるCorina Milz氏。©obs/LIDL Switzerland

果物や野菜の保護に向けて開発が進められているセルロースコーティングは、現在のプラスチックやその他の包装廃棄物に取って代わる可能性があります。生鮮食品の長期保存を実現とともに食品廃棄物の削減への貢献を目指します。この開発に取り組むLidl Switzerland社(本社:トゥールガウ州・ヴェインフェルデン)がEmpaとの提携を選んだ理由として、Empaがセルロース製品分野で数十年にわたる研究経験を有していることが挙げられると、Lidlのプレスリリースで発表しています。

研究者たちは、2021年夏に完了した事前研究の結果を経て、本研究の開始を決断しました。チューリヒ州デュベンドルフに拠点を置くEmpaのセルロース・木材研究所を統括するGustav Nystrom氏は、「この種の天然素材コーティングは、将来的に多くの石油由来素材のパッケージに取って代わることを目指しています」 と説明しています。 Lidl SwitzerlandでCEOを務めるTorsten Friedrich氏は、同プレスリリースで、 「この新しいコーティング技術は、当社の歴史において画期的な開発となります」 と述べ、「この保護フィルムにより、食品廃棄物や包装材の削減に大きく貢献するだけでなく、家庭での食品の消費期限の延長にも貢献することでしょう」と付け加えています。

今後は特に果物の搾りかすのフィブリル化セルロース加工に注力する予定です。これまで、果汁の生産から生じた固形残留物は、工場内で処分されるかバイオガスプラントでの活用のみでした。今後の研究結果に応じて、セルロース保護フィルムの食品へのコーティング方法を噴霧または浸漬浴を用いた塗布で検討しています。同コーティングは簡単に洗い落とせるので、家庭でも安心して食することができます。

 

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