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シンヘリオン、太陽光から産業用燃料製造へ

太陽熱から合成ガスを生産する世界初の技術を持つSynhelionが、ソーラーシンガスを使ったソーラーケロシンの製造を2023年から開始します。そして、ソーラーケロシンの最初の利用者はスイス航空となる見込みです。

太陽合成ガスの生産の向けてエネルギーを集めるユリッヒのソーラータワー。©Synhelion
太陽合成ガスの生産の向けてエネルギーを集めるユリッヒのソーラータワー。©Synhelion

ティチーノ州ルガーノを拠点とするソーラー燃料パイオニア企業であるSynhelion社は、世界で最初の太陽熱合成ガスの製造を工場規模で供給できる企業です。同社発表のプレスリリースによると、独ノルトライン-ヴェストファーレン州ユリッヒに立地するドイツ航空宇宙センター (DLR) の多焦点ソーラータワーで同社の技術の実証に成功しました。

シンヘリオン社はスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH)のスピンオフ企業で、太陽熱合成ガスを用いてソーラーディーゼルとソーラーケロシンを商用に製造可能な技術を持つ世界で初めての企業です。CTOのPhilipp Good氏は次のようにコメントしている。 「合成ガス製造の立証により、当社の技術を拡張する上で最も重要な技術的マイルストーンが達成されました。我々は、太陽光を産業用燃料に変換させる夢を実現したのです。これにより、カーボンニュートラルなジェット燃料の産業生産の道が開かれました。まずは来年ドイツのユリッヒで生産を開始する予定です」と、シンヘリオン社CTOのPhilipp Good氏はコメントしてます。

現在、このプロジェクトに向けた工場の建設が進められおり、操業開始後は集中太陽光から液体燃料を生成するまでの全工程を産業規模で実証可能となります。 また、同社のソーラーケロシンを最初に購入するのはスイス航空の見込みです。新工場はドイツ連邦経済・気候行動省 (BMWK) が出資するSolarFuelsプロジェクトの一環として、シンヘリオン社ドイツ子会社の管轄のもとに建設される予定です。

シンヘリオン社は昨年開催したイベント「SWISSTECH IN JAPAN 2021-SWISSTECH IN JAPAN 2021-ビヨンド・ゼロの社会を目指して」でその技術を紹介しており、日本企業との協業や提携にも意欲的です。

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