Unilever Switzerland(本社:英国・ロンドン)は、Alphorn Venture Partners(AVP)と共同で、食料生産や栄養分野における革新技術開発とソリューション開発を目指すイノベーションセンター設立の計画を発表しました。同センターは、スイス市場向けKnorr製品の製造を担うKnorri工場敷地内の4万㎡を有する見込みです。ユニリーバ社が発表したプレスリリースによると、長期的にはこのタインゲン拠点において、スタートアップ、既存企業、学術研究チーム、投資家や資金調達プラットフォームが一体となる「ユニークな協力環境」を創出することを目指しています。
このコンソーシアムには、スイス連邦工科大学チューリヒ (ETH) やKitchenTownなど多数の組織が参加しています。現在、米国・サンフランシスコ湾岸地域やドイツ・ベルリンに拠点を構えるユニリーバ社は、持続可能なフードイノベーションの促進に取り組んでいます。シャフハウゼン州政府経済開発局も同プロジェクトに参画し、「このプロジェクトは、未来志向の技術を応用させる地域としてのシャフハウゼン州による取り組みの一例といえます」と、同州経済開発局長Dino Tamagni氏もプレスリリースにコメントを寄せています。
シャフハウゼン州政府経済開発の代表を務めるChristoph Scharrer氏は、同コンピテンスセンターは周辺企業やスタートアップの開発状況にも良い機会を提供すると強調し、「ユニリーバ社とAVP社の提携は、イノベーションとコラボレーションを実現するユニークな環境を創出します」と説明しています。
AVP社のマネージングパートナーDaniel Böhi氏は、「タインゲンは、製品開発、数量管理、工業生産に生じる溝を埋めるには理想的な環境です。「ユニリーバ・スイスのノウハウやインフラを活用し、新たなソリューション開発に共同で取り組むことで、新技術による発明を迅速に実現できることを確信しています」とコメントしています。