米国バイオ医薬品企業Sumitovant Biopharma, Ltd.(本社:米国・ニューヨーク州)が、現在の出資比率が52%となるMyovant Sciences GmbH(本社:スイス・バーゼル州)の全株式を1株当たり27米ドルで取得し、完全子会社化する方針を発表しました。同契約は現在、スミトバント社を通じて日本の親会社にあたる住友ファーマ株式会社とマイオバント社の間で締結され、その詳細は住友ファーマ社によるプレスリリースでも公表されています。
現在、スミトバン社はマイオバント社の発行済株式52%を保有しており、マイオバント社の企業価値は29億米ドルであることから、同契約の取引額は17億米ドルとなります。
同取引は、規制当局と発行済み株式の過半数を保有するマイオバント社株主の承認を得ることを条件に、2023年第一四半期までに完了見込みで、買収完了後は、マイオバント社株式はニューヨーク証券取引所に上場を廃止されます。スミトバント社およびマイオバント社はともに、スイス・バーゼルにグローバル本社を構えるRoivant Sciences Ltd. の子会社(スミトバント社は住友ファーマ社とロイバント社との戦略的提携で設立)として設立された企業で、同取引は両社の取締役会に加え、住友ファーマ社の取締役会での承認が完了しています。買収はマイオバイト社が取り扱うウーマンズ・ヘルス分野と前立腺がん分野における製品開発の加速を目的としています。
「我々は、優秀なチームの力を結集させ、患者さんが必要とする治療法をより早く提供できることを楽しみにしています。また、スミトバント社とマイオバント社の両従業員が、我が社が提供するビジネス成長と総合的な雇用機会の支援の恩恵を受けられることを確信しています」と、スミトバント社CEOのMyrtle Potter氏はプレスリリースにコメントを寄せています。