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CKWが持続可能なデータセンター開設

CKW Fiber Servicesが、チューリヒ経済圏に各種事業会社やICTサービスプロバイダ向けの新規データセンターを開設しました。建物の屋根とファサードにはソーラーパネルが設置されており、スイスでも高まっている持続可能でエネルギー効率の高いデータセンターへのニーズに応えた近代的な施設になっています。

CKW社の新データセンターは、高いデータセキュリティだけでなく、持続可能性にも重点を置いています。©CKW
CKW社の新データセンターは、高いデータセキュリティだけでなく、持続可能性にも重点を置いています。©CKW

CKW Groupに属するCKW Fiber Services(本社:ルツェルン州)は、スイス・ツーク州に持つ同社変電所の敷地内に「DC Zug」という名称のデータセンターを新設しました。同社の発表によると、新設データセンターは700㎡の面積を有し、ラックスペース、プライベートケージ、ホワイトスペースなど、さまざまな拡張ステージに対応するスペースを提供します。スイスの中央部に位置する同データセンターが提供する幅広いサービスは、セキュリティの観点から、データのハウジング、ストレージ、アーカイブにおける拠点追加を検討する企業にとって魅力的な候補となるでしょう。

CKW社発表のプレスリリースによると、新センターの活用により、データセキュリティ面のみでなく、持続可能性の面においても付加価値を提供するとしています。「CKW Groupは、スイスで太陽光発電システムを提供する大手企業の1つであり、自社プロジェクトも再生可能エネルギーの発電の上に成り立っています」と、CKW Fiber ServicesでCEOを務めるRoberto Cresta氏はコメントしています。新施設には太陽電池モジュールは、屋根とファサードに太陽光発電パネルが設置されています。総面積1,165㎡におよぶ太陽光発電システムは、年間約135,000kWhの電力を生産します。加えて、廃熱の再利用やフリークーリングシステムの拡充により、データ処理負荷が増大しても効率的な運用を可能にします。これらはすべて、統合された高性能な光ファイバーネットワークにより運用されています。実際に、CKW社が新社屋に投資した総額1,000万スイスフランのうち、光ファイバー網の拡張部分の投資額は160万スイスフランを占めています。

新施設は耐震技術の採用に加え、災害発生時には6日間のエネルギー自立運転を行うなど、高度な安全性を備えています。

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