スイスの大学教育制度は世界でも質が高いことで知られています。世界的な高等教育コンサルティング会社のクアクアレリ・シモンズ（QS）社が最新の大学ランキングの調査によるものです。第13回QS学問別大学ランキングでは54の学問分野において世界で最も優れたサービスを提供する大学を発表しました。
スイスの大学は、スイス国内の大学プログラムの15%にあたる32プログラムが世界トップ10にランクインしています。国内プログラムの15%が世界トップ10に入る割合は世界一でした。このランキングは世界93カ国から成る総数1,594の大学を、54学問分野において評価したものです。スイスは小国で大学数も少ないなか、世界トップ10に入る大学の6％を占めています。この割合は米国の47％、英国の27％に次ぐ割合です。
スイスはスイス連邦工科大学チューリヒ（ETH）びによる 地球海洋科学、地球物理学、地質学の3学問が世界1位を獲得しています。ETHは他にも建築（3位）、機械工学・航空工学・製造工学（5位）、化学（7位）、数学、物理、天文学（全て8位）など、さまざまな学問でトップ10に入っています。
また、ヴォー州・ローザンヌに立地するh the EHL Hospitality Business School in Lausanneもホスピタリティとレジャーマネジメントの分野で世界をリードする存在であり、世界のホテルマネジメントスクール10校のうち7校がスイスに拠点を置いています。
歯学については、世界トップ10にUベルン大学（7位）とチューリヒ大学（8位）が入っています。スイス連邦工科大学ローザンヌ（EPFL）は、データサイエンス（9位）と土木工学（10位）でランクインを果たしています。スイスの大学で最も順位が上昇したのはジュネーブ大学の生物科学で、前回の80位から18ポイント上昇し62位となりました。EPFLの数学も今回は20位以内にランクインしています。
