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日本最大級カンファレンス「bTokyo 2021」でスイスのブロックチェーン環境をご紹介

日本最大級のブロックチェーンカンファレンス「bTokyo」が、2021年31 - 2日の2日間にわたり開催され、スイス・ビジネス・ハブもスポンサーとして参加いたしました。産業・フィンテック・未来という3つのアジェンダから「デジタル経済」について、業界を超えた議論が行われました。

btokyoでスイスから登壇する有識者たち 出展:N.Avenue株式会社「btokyo ONLINE 2021」より
btokyoでスイスから登壇する有識者たち 出展:N.Avenue株式会社「btokyo ONLINE 2021」より

ブロックチェーンや暗号技術を活用する海外企業やスタートアップが集まるクリプトバレーがあり、ブロックチェーンプロジェクトを進めたい企業には最適な国ともいえるスイス。キーノートセッションでは、「スイスが目指す『クリプト国家』の全貌──『金融』から『物流・セキュリティ』まで産業全体に広がるブロックチェーン活用」と題して、スイスから有識者が登壇しました。

始めに、スイス財務省 連邦財務省国際金融問題局 ニノ・ランデラー氏が、「クリプト国家」として政策を掲げるスイスが、政府としてのブロックチェーン技術の取り扱いに関する取り組みを伝え、次にクリプトバレー協会 事業開発責任者のシェラズ・アハメド氏は、スイスが誇るブロックチェーン・エコシステムである「クリプトバレー」とその発展状況を説明し、スイス証券取引所(SIX) ゼネラルカウンシル(法務責任者)のネイサン・カイザー氏がブロックチェーン技術を活用したデジタル証券取引所のプロトタイプ立ち上げについて解説をしました。最後に、セバ銀行 CEO ギド・ビューラ氏が、同行の暗号資産取引サービスを提供しながら銀行・証券取引業務のライセンスを取得した経緯などを紹介しました。各登壇者とも、日本のビジネス関係や日本企業との関わり合いなどを例に加えるなど、親日性があふれる講演となりました。
セッションの動画はこちら(btokyo members ウェブサイト)
coindesk Japanによるイベントレポートはこちら

オンラインイベントにもかかわらず、2日間の合計来場者は3,000人を超え、スイス・セッションにも1,000人以上が視聴登録と、その関心度の高さを窺えるイベントとなりました。金融に留まることなく、物流、製造、製薬、医療など広範分野でブロックチェーン技術が応用がされ、その発展スピードは加速の一途です。業務の効率化やデジタル化を進める日本企業にとっても独自の展開方法が見出せる技術といっても過言ではありません。新技術導入や開発に、ぜひ、スイスの最先端技術と充実したエコシステムをご活用ください。

ファクトシート 「ブロックチェーン」

伝統的な強みとされる金融セキュリティ、強固なプライバシー保護法、実務的な規制アプローチなどにより、ブロックチェーンなど近代的なビジネスアイデアと分散型台帳技術(DLT)の分野における躍動的な立地としての存在を確立しています。

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