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NECがスイスAvaloq社の買収を発表

NECが、スイスの金融ソフトウェア企業アバロック社の買収を発表しました。買収額は20億5000万スイスフランに達しています。アバロック社は引き続きスイスに本社を置く独立企業として運営されます。

NECが金融ソフトウェア大手、アバロック社の買収を発表(写真はイメージ)
NECが金融ソフトウェア大手、アバロック社の買収を発表(写真はイメージ)

日本電気株式会社(NEC、本社:東京都港区)は、スイスの金融ソフトウェア開発を手掛けるAvaloq Group AG(本社:スイス・シュヴィーツ州)を 100%所有す る持株会社WP/AV CH Holdings I B.V.の全株式を取得する株式売買契約を締結したことを発表しました。今後は必要な手続きを経て、2021年4月までに買収が完了する見込みです。

アバロック社は1985年創設の金融資産管理向けソフトウェアで欧州およびアジア太平洋地域でトップクラスのシェアを有し、スイス・シュヴィーツ州フライエンバッハに本社を構え、世界30ヶ国以上でサービスを提供するグローバル企業です。AIやブロックチェーン技術を用いたデジタル化サービスを推進しており、NECは、同社が有する生体認証技術や最先端 AI 技術群、ブロックチェーン技術などとアバロック社のソフトウェアを組み合わせた新たなソリューションの開発で、デジタルガバメント領域やデジタ ルファイナンス領域の事業成長を目指すとしています。

また、アバロック社CEOのJürg Hunziker氏は同社発表のプレスリリースで、「NECはIT技術を駆使した高度なインフラを構築するスマートシティ構想に注力しており、その一環として強固な金融ソリューションが重要な役割を果たし、アバロック社はその補完に適した技術を提供できる」と述べ、同社創設者のFrancisco Fernandez氏も、「NECの経営陣との協議で、当社が今後も研究開発に投資を続けることで金融業界の未来を形作りたいという当社の希望をNEC側も共有していることが明らかになりました。また、文化的適合性、顧客や人々への配慮、卓越性と最高品質基準の追求においても共通認識を感じており、それはまさにスイスと日本が体現している価値観です」とコメントし、両社にとって申し分のない関係性であると強調しています。


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アバロック社のプレスリリースによる詳細情報はこちら

 

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