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さらなる成長を迎えるスイスのバイオテクノロジー

スイスのバイオテクノロジー部門は、過去数年に成し遂げた以上の力強い成長を見せています。2016年には、合わせて15,000人以上の従業員を擁する281社により、57億3,000万スイスフランを超える売上高が記録されました。これは12 %に迫る大きな増加です。今後の展望も良好です。スイスは特許においても世界を牽引しており、堅牢で充実したパイプラインによって将来的な成功を支える最良の条件が提供されています。

細胞培養に関する生化学実験科学実験室で用いる器具。
スイスでは高度なスキルと学際的な知識を備えたネットワークを構築するための理想的な条件を提供することができます。

スイスのバイオテクノロジー部門では、2016年に素晴らしい成果を収めることができました。2015年に比べて11,7 %ほど売上高が上がり、成長の度合いもこれまで以上に強まっています。合わせて従業員数も、2015年の14,890人から2016年の15,362人へと増加しています。この製品とサービスから得られた収益は、現在、前年よりも多くの企業に行き渡っています。このことから、スイスのバイオテクノロジー部門がさらに強く打ち立てられていることがわかります。

明るい未来

将来への展望もとりわけ明るいものとなっています。これは、スイスのバイオテクノロジー部門が市場参入度と特許の技術的関連性という点で世界でも最高レベルにあることによります。同時に、特許数も増加しています。これはまず、集中的な研究が開発領域において実施されていること、そして新しい研究分野を立ち上げるために複合的に技術が用いられていることによって可能となっています。しかし特許は、成功を収め、市場価値のあるイノベーションにつながる最初の一歩でしかありません。そのため、スイスのバイオテクノロジー企業の製品パイプラインを充実させ、この分野で安定的な発展をさらに進められるようにすることが重要です。

スイスにおける理想的な条件整備

バイオテクノロジー部門には、複雑性が増し続けるという明白なトレンドがあります。これは特許にのみ影響を与えるわけではありません。こういった複雑性は、自由に入手できる科学データの量が増え続けているという点で明白になっています。適切にこのデータを分析し、その信頼性を検討し、それによって最新の研究成果を絶えず把握する作業に対する要求がますます高まっています。

この複雑性の増大により、新たな可能性が生まれ、最終的には部門全体のイノベーティブなキャパシティにとって効果的に働きかけることになります。小規模な地域に位置づく素晴らしい研究環境のおかげで、スイスでは高度なスキルと学際的な知識を備えたネットワークを構築するための理想的な条件を提供することができます。スイスのバイオテクノロジー部門は、それゆえ、 この複雑性を経済成長へと組み替えるための理想的な場所にあるのです。国際的なネットワークも、ホライズン2020のようなプログラムを筆頭に、極めて重要となります。スイスは、2017年より正式な加盟国としてホライズン2020に参加します。

スイスのバイオテクノロジー部門に関するさらなる情報については、本サイトのファクトシートをダウンロードしてください。

出典:プレスリリース(スイスバイオテクノロジー協会

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