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世界人材ランキングでスイスがリード

IMD世界競争力センターが第2回年次「世界人材レポート」を発表しました。スイスは、企業のニーズを満たす人材の育成、誘致、維持の各方面でリードしています。

IMD世界人材レポートは競争力に関する20年間のデータ分析に基づく調査報告で、61カ国4000人を超える企業管理職を対象とした綿密な調査も行われています。

「投資と育成」、「魅力」、「準備」の3つのカテゴリーに焦点を当てていますが、その査定ではさらに広範囲にわたる要素が考慮されています。「投資と育成」では職業訓練制度 の成熟度など、自国の人材育成に限定した方策を評価しています。「魅力」は人材を引きつけ長くとどめておく能力、たとえば特定の生活の質を通じて発揮される能力を評価します。最後の「準備」では、たとえば大学教育などの人材プールに存在する技能の質を計ります。

IMD世界競争力センターの所長を務めるアートゥロ・ブリス教授は、レポートに関して次のように述べています。「純粋な意味でいう経済力と人材は、常に並行しているわけではない。この調査で高くランク付けされた国々に共通するカギは機敏性だ。それは、それぞれの人材パイプライン維持に向けた政策作りの能力に現れている」

機敏性に秀でたスイスはほぼ10年近く、世界でも特に優れた人材競争力を維持し続けています。ブリス教授は、スイスがどのように人材プールを管理しているかを理解すれば、それは世界をリードする各経済大国を含む他国にとって価値ある教えになるはずだと語っています。

スイスの人材に関する詳細は、事業展開ハンドブックの12章「教育と研究」をご覧ください。

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