このイノベーション・インディケータは、ヨーロッパ経済研究センター(ZEW)とフラウンホーファー協会システム・イノベーション研究所によって実施されています。このインディケータにおいて、スイスは世界で最もイノベーティブな国とされました。シンガポールとベルギーがこれに続いています。 スイスは現在、数年にわたってトップの座を維持しています。
このインディケータによると、スイスは分析対象となったすべての分野において「非常に高い価値がある」とされた唯一の国です。スイスは以下の面で優れています:
- 産業: スイスには卓越した産業分野が数多くあります。これには、ICT、生命科学、機械・電気・金属産業(MEM)の分野が相当します。
- 科学: 国際的な被雇用者が多く、洗練されたビジネス文化と先進的なインフラがあるために、スイスは特に生命科学や情報通信技術産業の分野での研究開発組織にとって理想的な環境を提供しています。また、国際的な評価の高い研究者や専門家を引き付ける最適な条件も整っています。
- 教育: スイスの大学教育は国際的に評価が高く、直接的で実践的な研修期間がこれを補完しています―教育のデュアルシステムがとられています。
- 統治機構: スイスの経済はリベラルという面において世界で有数であり、最高レベルの競争力を誇っています。 低い資本コスト、安定した通貨、購買力の高さ、適切な税制、連邦制のシステム、そして経済と政治の安定性により、スイスでの投資に関しては高い安全性が保障されています
- 社会: スイスは非常に安全な国であり、生活の質は極めて高いものとなっています。 スイスでは、都市部においても地方においても、収入、健康管理、気候と地理、政治的安定性、安心と安全、個人の自由、家族生活やコミュニティでの生活といった重要な要素に対して高い評価を得ています。 チューリッヒ、ベルン、ジュネーブといったスイスの都市は、グローバルなコンサルタント企業であるマーサーによる調査で、長年にわたって世界の都市ランキングのなかで常に上位 を占めています。
産業の分野では、スイスはすべてにわたって第1位の座を占めています。教育は第2位、科学と社会では第2位、統治機構に関しては第4位となっています。
シンガポール、ベルギー、ドイツ、フィンランドが第2位から第5位までを占めています。アメリカ合衆国は第10位までにランキングされていません(第11位)。 この調査は全部で35か国を対象に実施されました。
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