IMDの世界競争力センターが毎年発表するランキングにおいて、スイスは僅差で香港に続く2位となりました。これに、シンガポール(3位)、アメリカ合衆国(4位)、オランダ(5位)が続いています。 IMDの世界競争力センターは今年、63か国を対象としたランキングを作成しました。このランキングでは、経済と政治の安定性や健康、教育、環境など多岐にわたる検討から総体的な強みを比較しています。
スイスの強みは、安定したガバナンス、柔軟性のある労働法、トップランクの教育制度と研究キャパシティにあります。 企業幹部を対象とした調査では、スイスの政治的安定性、教育、高技術の労働力、信頼性の高いインフラストラクチャ、競争力の高い税金制度が高く評価されています。
新しいデジタル競争力ランキングでは第8位にランクイン
IMDはデジタル競争力ランキングを個別のランキングとして初めて発表し、スイスはトップ10に入りました(第8位)。 「デジタルランキングの傑出した重要性は、技術的な変化に直面した際、経済にどれほど適応力があり、迅速に対応できるかに関して検討できる点にあります」と、報告書を著したArturo Brisは述べています。 新しいデジタル競争力ランキングでは、政府の活動やビジネスモデル、社会一般にみられる変化につながるような、デジタル技術に各国がいかに対応できているかを測定しています。
魅力を保ち続けるアルプスの国・スイス
スイスは競争力ランキングでトップ3の座にとどまり続けています。 ヨーロッパの中央にあるこの小国の魅力が維持されている背景について、IMDは幾つかの要因を指摘しています。
最高峰の教育制度と人材
信頼性の高い法律制度に基づく政治の安定性
金融アクセス(中小企業を中心とするもの)
企業家精神を奨励するビジネスに適した規制枠組み法人税に関する制度(ドイツ、日本、アメリカ合衆国の税率との比較)
コネクティビティの強化をもたらすインフラストラクチャへの投資
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