この裕福な国のランキングの上位を占めているのは小さな国々です。このランキングのトップ25カ国のうち、12カ国はヨーロッパの国々でした。ランキングは グローバル・ファイナンス・マガジン(Global Finance Magazin) の順位付けに基づいており、スイスは昨年同様に、トップ10入りを果たしました。 その理由として、第一に堅実な金融経済、地理的にヨーロッパの中央にあること、活発な金融サービス業、そして経済および通貨の独立性が挙げられます。
このランキングでトップテン入りしたヨーロッパの国々は3カ国で、スイスの他にはルクセンブルグが2位に、6位にノルウェーがランクインしました。スイスに住む人々の一人あたりの年収は約5万7000ドルです。それに比較して、カタールに住む人々の年収約15万ドルは、スイス住民の倍以上の収入を得ていることになります。
このランキングでは、各国のさまざま生活水準を比較するために、一人あたりの国内総生産(GDP)を購買力と関係させて計算しています。つまり、相対生活費とインフレ率も同様に考慮されていることになります。それらの数字から、いわゆる購買力平価説が割り出され、このランキングが作られています。