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新たな金融サービスを提供するためのコンソーシアムが結成

スイス連邦工科大学チューリッヒ校、ザンクト・ガレン大学、そしてコンサルティング企業のEY(アーンスト・アンド・ヤング)は共同でリサーチ・コンソーシアムを結成しました。この共同組織は、新たなファイナンシャル・サービスのプロトタイプを構築し、テストを実施しつつ発展させていくことを目的に創設されました。 

リデザイニング・ファイナンシャル・サービス(Redesigning Financial Services)
新たな金融サービスを提供するためのコンソーシアムが結成

スイス連邦工科大学 (ETH) チューリッヒ校、ザンクト・ガレン大学 (HSG) およびコンサルタント企業のアーンスト・アンド・ヤング (EY) は共同でリサーチ・コンソーシアムのリデザイニング・ファイナンシャル・サービス(Redesigning Financial Services、 RFS)を創設しました。 この組織は、顧客中心の金融サービスのプロトタイプを構築し、その構造上の変化がもたらす可能性やリスクを調査し、テストを実施しつつ発展させて行くことを目的としています。

「私たちは、将来の金融サービスセクターを共に形成するためのオープンで国際的なエコシステムを構築している最中です。その成功のために、顧客の嗜好や新たなテクノロジーへの顧客の反応を理解するための努力は惜しみません」とRFSの創立者で、 HSGの持続性および金融サービスのコンピテンスセンター( the Competence Center for Sustainability and Financial Services)の所長も務めるロバート・ルットマン(Robert Ruttmann)氏は 声明を発表する際にそう語りました。

この共同組織には、一般企業も参加することが出来ます。この組織に参加することで、各企業は大きなメリットを得られるようになります。それぞれの企業に合わせて個別に專門化された調査に参加し、その結果を受け取ることが出来るようになる一方で、それによる新たなビジネスモデルの構築や新製品や新サービスのプロトタイプを作り上げ、テストするためのコストを組織内で分担することが出来ます。 RFSは、金融の分野で鍵を握る以下の8分野でのシステム構造に変化を起こすことにフォーカスしています: クレジット、レンディング、支払い方法、ブロックチェーン、資産運用コンサルティング、デジタル資本市場、レグテック(RegTech)、インシュアテック(InsurTech)、そして社会的インパクトのためのイノベーションの8分野です。

先週の木曜日(5月18日)に、チューリッヒでキックオフイベントが催されました。 研究スタッフたちは、この組織における最初の刊行物を紹介しました。このレポートは、資産運用のなかで障害となる作用を分析し、まとめたものです。

「根底からひっくり返るような大きな構造上の変形は、主に3つの要素によって加速されます。 ファイナンシャル・テクノロジー関連企業の参加による競争の激化、顧客が期待するものの変化、そして強力な規制圧力の3つです」とEY社のオラーフ・テプファー(Olaf Toepfer)氏は述べています。

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