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移動拠点から発展を続けるチューリヒ空港

チューリヒ空港は新設ビル「ザ・サークル」内に3社のテナントを迎え入れました。そのうちの1社、マイクロソフト社がスイス支社を空港新ビル内へ移設します。新ビル開業後のメインターミナル利用客数は倍増を見込んでいます。

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メインターミナルの利用客数倍増を見込むチューリヒ空港 ©Zurich Airport

チューリヒ空港の改装プロジェクトザ・サークルは工事完了に先駆けて、幸先の良い企業誘致事例を公表しました。プレスリリース(英語)によると、ザ・サークルは更に3社のテナント誘致に成功したと発表しています。

そのうちの1社となるマイクロソフト社は、チューリヒ州・ワリゼレンの本社を新空港ビル内に移設を決定し、およそ3,500㎡のオフィススペースを確保する予定です。同社はチューリヒ空港の技術パートナーでもあり、先端技術を用いた革新的なビジネスエリアとしての空港の発展を支えます。

International Workplace Group IWGも今回の発表に含まれている1社で、3,000㎡のフレキシブル・オフィススペースを展開予定です。

残る1社の Abraxas社は、Abraxas Informatik AGerwaltungsrechenzentrum St.Gallenによる合併で2018年4月に新設される企業で、2,500㎡の利用を予定しています。

ザ・サークルはFlughafen Zürich AG(51%) とSwiss Life AG(49%)の共同出資によるプロジェクトで、2019年の竣工を目指しています。オフィススペースのほか、ハイアット・グループによるホテルやコンベンションセンターや、医療技術センターなども入居予定です。

このプロジェクトの最大の目的として、移動手段の拠点を生活拠点の場へと転換していくことが挙げられます。8年前に日本の建築家である山本理顕氏が紙ナプキン上に描いた設計ビジョンは、空港を新しい都市の誕生へ導いています。

サービス事業を拡大すると同時に、輸送拠点としての空港本来の機能も成長を見込んでいます。Aagaue Zeitungの記事によると、第1ターミナルは完全に再建築され、再建工事は2021年から2030年にかけて行われる予定です。新設ターミナルは搭乗手続き、保安管理、ラウンジ等のスペースを広く取り、ゲート数も増設されます。再建の大きな理由として、近年の利用客数増大があげられます。2030年までに空港を利用する旅客数は2千9百万人から、およそ2倍の5千万人への増加が見込まれています。

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