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東洋経済経営戦略フォーラム「英国のEU離脱で企業の欧州戦略は変わるのか?」開催

2017年11月28日、東洋経済新報社が主催した東洋経済経営戦略フォーラム「英国のEU離脱で企業の欧州戦略は変わるのか?」に協賛し、東京・丸の内でセミナーを開催しました。

2017年11月28日 東洋経済経営戦略フォーラム「英国のEU離脱で企業の欧州戦略は変わるのか?」開催 ©東洋経済新報社
東洋経済経営戦略フォーラム「英国のEU離脱で企業の欧州戦略は変わるのか?」 ©東洋経済新報社 

 世界の経済動向の鍵を握る欧州は、英国のEU離脱決定を経て大きく揺れ動いています。離脱をめぐる交渉は難航し、離脱後の欧州での通商関係も不透明なまま、日本企業が欧州で活発な展開を継続するためにはどのような備えが必要でしょうか。本セミナーでは現在の欧州市場の状況や今後の見通しなどをはじめ、日本企業が必要とする戦略などを有識者や進出企業が講演しました。

 当日は駐日スイス大使 ジャン=フランソワ・パロが開会挨拶を行い、続いて東京大学名誉教授および学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重氏が「グローバル経済と日本企業」と題して、経済のグローバル化の動きと日本企業へのチャンス、そしてスイス経済に学ぶことなどを講演しました。現状で経済活動のグローバル化は顕著で、その動きは世界の国々で交渉が進んでいる経済連携協定などにも表れています。日本とスイスは、EUに先駆けて日本スイス自由貿易経済連携協定(JSFTEPA)を締結しており、既に多くの貿易障壁が取り払われています。加えて、先進国である日本企業が販促目的だけでなく、研究開発や統括機能を含めた活動を海外で展開するには、やはり先進国での拠点が必要となり、スイスもその立地としての可能性を十分に備えていると解説しました。
 次に、在日スイス大使館 商務担当参事官 スイス・ビジネス・ハブ日本代表のクラウディオ・マツケリがスイスの投資環境について概要を説明しました。その後、日本たばこ産業株式会社 たばこ事業本部渉外企画室 国際担当部長 岡田有祐氏より同社のグローバル経営の特徴と事業統括拠点としてのスイスの魅力が、岡田氏の実際のスイス駐在経験をもとに語られました。
 会場は90名を超える来場者で埋まり、講演に熱心に耳を傾けながらメモを取る参加者の姿も多く見られました。休憩時やセミナー後の懇親会でも積極的な情報交換が行われ、欧州事業への関心の高さがうかがえる1日となりました。

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