株式会社ワイエムシィ(本社:京都府京都市)は、同社プレスリリースでChromaCon AG(本社:スイス・チューリヒ)の買収を発表しました。スイス連邦工科大学チューリヒ(ETH)のスピンオフであるChromaCon社は、バイオ医薬品を中心とした研究用・産業用機器の開発・製品化を行っています。同社製品は、革新的なクロマトグラフィーを用いたプロセスで高品質材料の精製が可能です。同社のプロセス技術は、連続精製過程で不純物の分離を可能にし、カラム材料および緩衝溶液量の大幅な削減を実現しながら非常に高い収率を達成することで特許を取得しています。この技術の導入により、ワイエムシィ社は設備投資と運用コストを削減し、分子製造生産性の大幅な向上を図ります。
ワイエムシィ社は、医薬品・バイオテクノロジー分野でさまざまな製品を提供しており、両社はこれまでも日本とアジアで製品の販売とマーケティングにおいて戦略的な提携関係にありました。さらに、ワイエムシィ社が2018年12月に取得完了したYMC Process Technologies社(米国・マサチューセッツ州)は、ChromaCon社の技術のライセンスを受けてバイオ医薬品製造用の連続精製システムを製造販売しています。
ChromaCon社の既存従業員は、ワイエムシィ社による買収後も当面は既存の運営体制を継続予定です。