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Plug and Playが第4次産業革命を見据えてバーゼルへ

Plug and Playがバーゼルに拠点設立へ。米国シリコンバレー初のイノベーション・プロモーターがバーゼルで最初に協業するのはuptown Basel AGです。Plug and Playは、バーゼルとスイスを、インダストリー4.0のコンピテンスセンターから第四次産業革命を担うハブとして位置づけ、発展させることを目指しています。

米Plug and Play社が、新拠点をuptownBaselに設立。©uptownBasel AG
米Plug and Play社が、新拠点をuptownBaselに設立。©uptownBasel AG

Plug and Play(本社:米国・カリフォルニア州)のバーゼル拠点はアーレスハイムに位置するuptownBasel内となる見込みです。プレスリリースによると、「世界最大のイノベーション創出者」とも呼ばれる同社は、市場参入までの時間を短縮を目指すパートナー企業に対して、総数4万社以上のスタートアップを含むグローバルネットワークを活用したイノベーション活動促進プラットフォームを提供することを計画しています。すでにBaloise Insuranceなど提携を開始し、大手製薬ロシュ社との提携は「サクセスストーリー」として同社ウェブサイトでも、紹介しています。

スイスは11年間にわたってグローバル・イノベーション・インデックスを牽引していますが、この点において、Plug and Playのバーゼル/チューリヒ地域を統括するDaniela Bar-Gera氏は、「常にトップの座を維持するには、デジタル変革に焦点を当て、イノベーションを国の最優先事項と掲げたうえで将来を見据えて広範なソリューションへ投資する必要があります」と説明しています。また、uptownBasel担当アドバイザーであるDamir Bogdan氏は、「バーゼルやスイスを第4次産業革命の中心地として位置付ける上で重要なマイルストーンなります」 と、コメントしています。

この目標達成には、最先端の技術を有するスタートアップにとって、同地域が魅力的な立地として優位性を見出す必要があります。Plug and Playは、当面の共創促進技術分野としてインダストリー4.0、IoT、ロボティクス、データアナリティクスなどを挙げ、人工知能 (AI) やライフサイエンス、センサ技術、スマートロジスティクスなどの分野の技術も視野に入れています。

歴史的な雰囲気が漂うショーレン地域に立地するuptownBaselプロジェクトのデベロッパーで建築士のHans-JörgFankhauser氏は、Plug and Playと協力して「欧州を代表するオープンイノベーション・プラットフォーム」の建設を計画しています。両者の共創により「パートナー企業やスタートアップに利益をもたらすだけではなく、この地域に新たな雇用を創出することで生産性を高め、長期的に成長可能なテクノロジーエコシステムを構築します」と、意欲を語っています。

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