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グレイ建設がバーゼルに新拠点設立

工場建設に特化した米ゼネコン・エンジニアリング会社のグレイ建設がスイス・バーゼルに子会社を設立しました。欧州拠点として同地を選択した主な理由として、DACH地域における中心的な地位、優秀な労働力、好ましいビジネス環境などが挙げられています。

多くの製造分野の中でも、グレイ建設は特に自動車生産用の機器を製造しています。©Gray
多くの製造分野の中でも、グレイ建設は特に自動車生産用の機器を製造しています。©Gray

エンジニアリング、設計、建設、スマート製造、および装置製造関連サービスのグローバルサプライヤとして米国ケンタッキー州レキシントンに本社を置くグレイ建設は、同社欧州子会社の2拠点目としてバーゼルを選択しました。同社の顧客層は国内外の食品産業、製造業、自動車産業、小売取引、流通、ICT分野と多岐の業種にわたります。

1960年創設のグレイ社は同族経営企業として成長を続け、現在では北米内に15社、日本に1社の子会社を有し、欧州統括拠点はアイルランドの首都ダブリンに設置されています。

グレイ建設によると、ACH地域(ドイツ、オーストリア、スイスにおけるドイツ語圏)での活動を強化するため、スイス・バーゼルでの子会社設立を決断しました。立地選択の主な要因として、高度な技能を持つ技術者の豊富さや友好的なビジネス環境に加え、高い生活の質などが挙げられています。

「当社は欧州ビジネスにおいて非常にエキサイティングな時代を迎えています。バーゼル新拠点をはじめ、当社のあらゆる地域の拠点は、既存顧客はもちろん将来的な顧客への最適なサービス提供を視野に入れた戦略的な位置づけにあります。我々は、このバーゼル拠点を中心に地域における関係を構築し、強化できることに期待を寄せています」と、グレイ建設でマネージングディレクターを務めるDavid Florence氏は説明しています。

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