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Googleの新設イノベーションセンターが遂に開業

Googleがチューリヒの中心に位置するEuropaalleeに、イノベーションセンターを正式にオープンしました。同センターには約5,000人の従業員が勤務し、Google社にとって米国外最大の開発拠点となり、チューリヒでさらなる成長を目指しています。

2022年6月27日、Google社の研究開発拠点「Campus Europaallee」が正式に開業しました。©Google
2022年6月27日、Google社の研究開発拠点「Campus Europaallee」が正式に開業しました。©Google

米国IT大手のGoogle(本社:米国・カリフォルニア州)が、2022年6月27日にチューリヒに新設したCampus Europaalleeの開業を発表しました。Europaalleeはいくつかの建物で構成されている複合施設で、既に2019年に完成した部分には入居が済んでいましたが、ようやく全ての施設の建設が完了しました。

Google社は2004年からチューリヒで事業を展開しており、現在ではスイス支社で80か国以上の国籍から成る約5,000人の社員が勤務しています。従業員の一部は、同社にとって2番めのスイス拠点となるHürlimanncomplexにも配属されています。また、2023年にはチューリヒ内のミュラー通りに立地する15,000㎡のオフィスビルへの入居計画を立てており、すでに米国外における最大の研究開発拠点となっています。

スイス連邦大統領イグナツィオ・カシスも新オフィスの開業式典に出席し、「Google社新設イノベーションセンターの開業にあたり、特に祝福を申し上げたい点は、既にGoogle社の皆さまが実際にイノベーションを起こし、重視し、成し遂げていること、そして、それをスイスで実践されていることにあります」と祝辞を述べています。そして、Google社が事業展開したという事実により、チューリヒは銀行業の中心都市からデジタル拠点としての認知を高めていることを、カシス大統領は加えて説明しました。

Google社スイス拠点は、同社の事業のなかでも、検索エンジン、Googleアシスタント、Googleマップ、Gmail、YouTubeなどのインターネットサービスの開発を行っています。特にYouTube事業においては、チューリヒ支社はカリフォルニア州サンブルーノの本社と並んで最大の開発チームを有しています。さらに、Googleマップは原則的にスイスで設計されており、スイス企業SBB社やPubliBike社など協力して、Googleマップを活用したモビリティサービス改善に取り組んでいます。

 

「チューリヒで質の高い業務を実施していることが、この拠点が持続可能な成長を遂げている主な理由です。これまでのスイスにおける事業環境は本当に素晴らしいものでした」と、Google社で技術インフラ担当シニアヴァイスプレジデントを務めるUrs Hölzle氏は、プレスリリースでコメントし、同地でのさらなる成長を見越しています。

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