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スイス最大の暗号ユニコーン21.coがクリプトバレーに誕生

総額約20億ドルという新たな評価額を達成した21.co。現在ではグレーター・チューリヒ・エリア内のクリプトバレー最大の暗号ユニコーンとなります。 21.coは、ツークに拠点を置く世界最大の暗号通貨商品の発行元21Shares、そのプラットフォームを提供するOnyx、そしてAmun社の新しい親会社となります。

2018年に21.coを設立したOphelia Snyder氏とHany Rashwan氏。
2018年に21.coを設立したOphelia Snyder氏とHany Rashwan氏。写真: zVg

21.co社は資金調達ラウンドで2,500万ドルの調達に成功しました。 このラウンドは、英国・ロンドンを拠点とするヘッジファンドMarshall Waceが主導したものです。  ツークのクリプトバレーに本社を置き、 チューリヒとニューヨークにオフィスを構える21.coの、現在の時価評価額は約20億ドルにものり、スイス最大の暗号ユニコーンとしての成長を遂げました。同社は、資金調達ラウンドと並行して設立された新たな企業で、子会社として世界最大暗号通貨商品発行元の21Shares社を傘下に抱える親会社とそしての役割を果たしています。さらに子会社・関連企業としてAmun社とプラットフォームを提供するOnyx社も含まれています。Amun社は、セーシェル共和国に拠点を置くトークン発行会社で、分散型金融へのアクセス簡素化に力を注いでいます。一方、Onyx社は、21Shares社が開発したプラットフォームを活用し、現在37種類ある暗号ETP(上場取引型金融商品)の発行と運用を目指しています。

21.co社発表のプレスリリースによると、これらの投資は、現在も続く「暗号資産の冬」の最中に行われたものです。厳しい市場環境にもかかわらず、21.coは9桁もの売上利益率で2021年を終え、市場の低迷期にも一定の資金流入を成し遂げています。 昨年の事業年度から2022年9月までの間に、6億5千万米ドル以上の新規資産を記録し、2021年11月には運用資産額30億米ドルという最高値も達成しています。

21.co社は、2018年にOphelia Snyder氏とHany Rashwan氏によって設立されました。 ハニー・ラシュワン氏は、「今日現在、我々はスイスで最も高く評価され、最も大きな技術系新興企業のひとつに数えられていますが、会社としてはまだまだ初期段階にあります」と述べ、これに対してSnyder氏が、「我々は暗号通貨の世界に革命を起こし、この資産クラスへの橋渡しに着手し始めたばかりです」 と付け加えています。 

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