125年以上の歴史を持つアンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市)は、革新的な通信測定機器やソリューションを提供するグローバル企業で、スイスの認定代理店YOTAVIS AG(本社:ベルン州・ビール / ビエンヌ)と共同で、スイス・イノベーション・パーク・ビール / ビエンヌ(SIPBB)にSwiss Communication Competence Center(SCCC)を開設しました。新設のコンピテンスセンターでは、通信技術におけるオープン・テストラボとして機能し、企業やエンジニアが、新製品やイノベーション技術の質、パフォーマンス性、互換性などの実証実験が可能となります。
SIPBBの敷地内に開設された同センターには、広範にわたる測定機器類が揃い、通信技術の専門家チームが常駐しています。SCCCの中立的立場の維持と機密保持契約の範囲内であれば、センターの設備を利用した幅の広い測定実験の実施が可能です。
SCCCは、自動運転、ドローン、ウェアラブルデバイス、スマートIoTデバイスなど、急速に発展している分野で活用される最新鋭の通信技術利用を促進するクリエイティブな空間で、同センターのオンデマンド機器は、3G、4G、5Gのほか、WLAN、Bluetooth、IoTワイヤレスネットワークのエミュレーションが可能です。有線LANやWANネットワークの場合は、高速リンクの測定し、エラーパフォーマンスやファイバーリンクの質に関するデータ提供を行います。
通信産業のビジネス拠点として、スイスの重要性を強調
Anritsu EMEA GmbHのゼネラルマネージャーRiccardo Rossetti氏は、「実証実験は品質保証の中核であるため、当社の最高技術をSCCCに導入することにしました。これにより、製品開発エコシステム全体を支援し、短期間で新たな革新的ソリューションの市場投入が実現します」と述べ、「我々は、このセンターが、学生、スタートアップ、顧客、他団体など、誰もが当社の最新鋭のコミュニケーション技術を駆使することで、業界最先端の製品を創出することができるオープンな環境となるよう、他の主要なステークホルダーとも強力な協力体制を確立したいと考えています」と加えてコメントしています。
スイスの電気通信産業の独立協会であるASUTも、このような革新的な実証実験施設の構想を支持し、「アンリツ社のようにグローバルに事業を展開している企業が、卓越した通信技術研究拠点の構築を試みることは注目に値します。今回のセンター設立により、電気通信産業のビジネス拠点としてのスイスの重要性や魅力が強調されました」と、CEOのChristian Grasse氏は述べています。
Source: Greater Geveva Bern Area