先駆的なニューロテクノロジー分野のスタートアップ企業 MindMaze社は、アカデミー俳優のレオナルド・ディカプリオ氏の出資を受け、同氏を顧問として迎え入れました。MindMaze社は、脳の活動を意図的に取り込む新しいオぺレーティングシステムを手掛けており、同システムはヘルスケア、エンターテイメント、スポーツ、ソーシャルバーチャルリアリティ分野での応用に大きな期待が寄せられています。MindMaze社のCEOであるTej Tadi氏は、同社発表のプレスリリースで「ディカプリオ氏の参画は、人間と機械の相互作用が生み出す新しい時代へと導く我々の技術と方向性に対する信頼の一票であると捉えている」とコメントしています。
インド出身の電気系エンジニアだったTej Tadi氏は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)での博士課程時代に最先端の脳イメージ技術を搭載した臨場感溢れるバーチャルリアリティシステムを開発し、2011年にMindMaze社を設立しました。同社はヴォー州・ローザンヌに拠点を構え、米国・カリフォルニア州サンフランシスコに本社を設けています。同社の最初の製品である「MindMotion PRO」は、脳損傷からのリハビリを早めるポータブル機器でした。その後、2017年4月に発表した「MASK」は、ソーシャルバーチャルリアリティをより人間化するために開発された技術で、人間の感情をリアルタイムで感知し表現するバーチャルリアリティシステム用のセンサーです。
メディアやエンターテイメント分野での応用に期待
「MindMaze社の技術は既に多くの人々の生活に影響を与えています。そして、その技術は、我々が将来的に創造し経験していく道を定義することでしょう。MindMaze社の提供する技術の可能性、特に、近い将来のメディアやエンターテイメント分野での活躍に期待しています。」と、レオナルド・ディカプリオ氏は強調しています。