中国総合開発研究院(CDI)と密接な協力関係にあるZ/Yenが、2007年3月に初めて発表したGFCIは、、毎年3月と9月に継続して更新し、 世界の主要金融センターの競争力評価とランキングを提供しています。 指数の算出には100以上の項目が評価され、「事業環境」、「人材」、「インフラ」、「金融セクター開発」、「信頼性」の5カテゴリーに分類されます。 GFCIは世界中の金融業界に高く評価されており、ポリシーや投資決定時の価値ある資料として定評があります。
最良のアセットは人材
今回のGFCI2では、チューリヒは総合評価で704ポイントを獲得し、世界9位となりました。 特に「人材」で世界7位と高い評価を得ており、「事業環境」においては9位となっています。 「インフラ」と「信頼性」は、11位 、「金融セクター開発」では12位.という結果でした。 欧州圏内では、チューリヒはロンドンに次いで2番目に重要な金融センターとなっています。ロンドンは2013年以来、このランキングで首位に立ち続けています。
スイス国内第2の金融センターであるジュネーブは、前回の20位から15位まで大きく順位を上げました。 ジュネーブの総合評価は694ポイントで、チューリヒとの差はわずか10ポイントに迫っています。 チューリヒと同じく「人材」の項目で高い評価を得ており、14位となっています。 欧州圏内においても、ジュネーブは高い競争力を示し、ロンドン、チューリヒ、フランクフルト、ルクセンブルクに次いで5位の規模です。
金融ハブとしてのスイス
GDPの9.4%を占める金融セクターは、スイス経済で最も重要な要素のひとつです。 資産管理、保険、そして、商品取引プラットフォームまで、スイスは世界でも有数の金融センターです。
政治や経済の安定性のおかげで、不安定になりがちなビジネスセクターにとっても強固で信頼のおける基盤を提供しており、スイス国内のみならず、国際的にも魅力的な金融市場となっています。