International Business Machines Corporation (IBM)は、同社のニュースリリースで2018年に9,100件の特許を取得したことを発表しました。同社の年間特許取得数記録を更新し、26年連続で米国での特許取得数首位の座を確立しています。取得した特許の約半数が人工知能(AI)、クラウド・コンピューティング、量子コンピューティング、セキュリティ関連分野によるものでした。
産業情報ウェブサイトinside-channels.chによると、取得した特許のうち、270件は同社のチューリヒ州・リュシュリコン拠点の発明によるものと報道されています。同拠点のIBM研究者たちはニューロモルティック・シナプスを生み出す装置の開発や暗号データの圧縮と重複除去のシステム開発などに取り組んでいます。
IBM社のチューリヒ州・リュシュリコン拠点は、1956年に同社が米国以外に設立した最初の研究開発拠点でした。現在では同社が構える12の研究開発拠点のひとつで、歴代のコンピューターシステムからナノテクノロジー、ストレージ技術、データ保護、スーパーコンピューター、シミュレーション、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析、コグニティブ・コンピューティングの開発まで多岐にわたる研究を行っています。