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次世代バイオマス加工スタートアップにアサヒグループホールディングスが出資

バイオマス加工技術を提供するEmbion Technologies社が450万スイスフランの調達に成功しました。主な出資者は日本のアサヒグループホールディングスです。

Embion Technologies' team
エムビオン社の触媒プラットフォーム技術は、食品業界に革新的で価値の高いソリューションを提供します。

エムビオン社が提供するプラットフォーム・バイオマス加工技術は、食品や農業副産物を、価値の高い天然由来の機能性成分としての再活用を可能にします。こうしたアップサイクルは、食料生産時に排出する二酸化炭素量を効率的な削減を実現し、食料資源の活用を拡大することで安全性と持続可能性の向上に役立っています。

エムビオン社は、アサヒグループホールディングス株式会社(本社:東京都墨田区)が主導するシリーズAの資金調達ラウンドで確約された450万スイスフランにより、生産能力を拡大することで事業拡大とともに、引き続き、動物とヒトの健康と栄養に関する知的財産の維持に取り組みます。同社は今後18カ月以内に従業員数を倍増させ、世界各国の市場における成長に期待を寄せています。

エムビオン共同創設者でCEOを務めるGeorgios Savoglidis氏は、「私たちは、持続可能な食糧生産を加速させ、将来にわたって食糧供給の安全性を確保するというビジョンを共有する出資者として、アサヒグループホールでイングス社を迎えることに非常に嬉しく感じています。機能性栄養食品市場は急速に進化しており、このシリーズA資金調達完了はこれ以上ないほど適したタイミングでした。この資金により、我々のプラットフォーム・テクノロジーのメリットをより迅速な市場への展開が可能になります。そして、健康・栄養産業関連事業者は、地球とそこに生きる生命の健康にとって良い影響を与える製品の提供に貢献できることになります」と述べています。

2016年にスイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)のスピンオフとして設立され、ヴォー州エトワを拠点とするエンビオン社は、2025年までに100万トンのバイオマスを循環させ、1億トンのCO 2削減を目指しています。エムビオン社の触媒プラットフォーム技術は、機能性食品の開発を加速し、コストや市場展開までの時間を削減します。

スイス・ビジネス・ハブ発行の「スイスの循環型経済」内で優良企業事例としてエムビオン社の事業と技術を紹介しています。
 

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