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参天製薬がジュネーブに欧州本部を設置

大手医療用眼科薬製造の参天製薬がジュネーブに欧州統括拠点を新設しました。スイスから、欧州市場で成長を続ける同社のビジネスネットワークや製造、研究開発などの分野の統括業務を行います。

 

1890年創立の参天製薬は、眼科疾患患者に革新的な治療を提供しているトップ企業です。ジュネーブの欧州統括拠点新設は同社の海外進出戦略の一環であり、代表取締役社長兼CEOである黒川明氏は、「2020年までに世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニーとなり、海外売上比率40~50%を目指します。欧州統括拠点はこの戦略のカギとなります。スイス、特にジュネーブという立地は、ここから弊社の商業足跡を拡大し、当地に定着しているライフサイエンス分野の専門性やネットワークを活用する観点で大変優れています。」とジュネーブ州政府開発局発行のプレスリリースにコメントを寄せています。

また、欧州事業を率いる谷内樹生氏は、ジュネーブの新聞「トリビューン・ド・ジュネーヴ」の取材に応じ、「2014年3月、スイス外国企業誘致局(スイス・グローバル・エンタープライズ(S-GE)の日本オフィス)と コンタクトを取りました。その数日後にはスイスで行われたすべての会議がセッティングされ、多くの州政府開発局の代表と話し合うことができました。ジュネーブが際立っていたのは、精密さとプロフェッショナル性、そして弊社のような組織のニーズに対する理解の深さです。1カ月後には、立地選択にあたって重要となる人々との協議は全て終わっていました。」と、ジュネーブに新拠点を設立することになった経緯を説明しています。

ジュネーブ州のピエール・モーデ安全経済相は、眼科薬で世界をリードし、地域のライフサイエンスクラスターを豊かにするであろう日本企業の進出に「喜んでいる」と語っています。

 

 

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