ルガーノ市はFMI原則に基づいた初のネイティブ・デジタル市債を発行しました。この無担保債は、発行総額1億スイスフランで満期は2029年となっています。同デジタル債券は、世界初のデジタルプラットフォームとなるSIX Digital Exchange(SDX)のブロックチェーン技術を基盤に発行され、その詳細はプレスリリースでも解説されています。
ルガーノ市は「DX、イノベーション、研究開発を推進する先駆的な都市」というイノベーション・モデルを目指した戦略的提携を進めており、今回のデジタル債券発行はその一環として捉えられています。既に同市が掲げる「Plan B」構想の取り組みとして、ブロックチェーン技術の活用を積極的に推進しています。
SDXのプレスリリースでも今回のデジタル市債発行を歓迎しており、Michele Folettiルガーノ市長も「ブロックチェーン分野のパイオニアとして、ブロックチェーンおよび暗号技術導入の国際的なハブ都市としての繁栄を目指します」とコメントを寄せています。ルガーノ市は「自治体におけるイノベーションリーダーとしての役割を果たす」ことを強調し、「この動きから学ぶ効果は広範囲にわたって影響を及ぼすだろう」と結論付けています。
チューリヒ州立銀行(ZKB)のMichael Wölfle氏は、「この世界初となる画期的な取引がルガーノ市にもたらされたことを大変嬉しく思っています」と述べています。投資家の関心も高く、20名程に購入され、この形式が「従来型の債券発行に代わるものとして、想定以上に好意的に受け入れられている」ことを示しています。また、SDXを統括するDavid Newns氏も、「SDXが、ルガーノ市のPlan B構想の一翼を担えることを大変誇りに思います」と説明しています。