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フランスのファッションレーベルがスイス本社を設立

フランスのファッションレーベル「Vetements」が、本社機能およびデザインオフィスをフランス・パリからスイス・チューリヒへ移設しました。移設理由の一つとして税制が挙げられていますが、CEOのGuram Gvasalia氏にはチューリヒのモード発信地としての可能性にも期待しています。

フランスのファッションブランド「Vetements」が本社機能をパリからチューリヒに移転させました。「これをもって我々の本社とデザインオフィスはチューリヒになります。」とCEOのGuram Gvasalia氏はスイスの新聞Tages Anzeigerの取材に応じています。

Gvasalia氏本人も昨年6月にチューリヒに拠点を移し、Vetements Group AGを設立しました。同社は既にチューリヒ・ビンツ近隣の4階建ビル内での活動を始めています。本社は管理機能の他にデザインオフィス、サンプル品制作用アトリエ、撮影用スタジオ、マーケティング、歴代コレクションのアーカイブ部門の機能から成り立っています。

Tages Anzeigerの記事によると、移設当初40人の従業員は既に以前の勤務地であったパリやデュッセルドルフからチューリヒに異動してきており、残りの従業員も遅くとも本年9月までには異動を済ませる予定です。

Gvasalia氏は優位な税制が今回の移転を決定した一つの理由だとしていますが、同時に、「パリでは更なる成長は見込めませんでした。フランスでは一人の新規採用従業員が就業できるまで9か月もかかりました。」と加えてコメントしています。

「私のゴールはチューリヒをファッション情報の発信地として世界に定着させることです。そして、私の夢はチューリヒがいつの日かファッションとリンクしていくことです。」と期待を寄せています。

 

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